【蒲田駅 ランチ裁判 判決】「麺屋 旧月」
出会いは、常に奇跡だ。
今の自分は、これまでの人生で何度も自ら選択してきた結果。
これからも、選択の可能性は自分次第で無限に広がり続ける。
出会いは、常に自らの選択の先にある。
人、場所、情報、景色・・・
明日のあらゆる出会いは、今の自分が想像していない選択の先にある。
だから、すべての出会いは、常に奇跡。
そして、今回も奇跡の出会いがあった。
決して、第一希望ではなかった出会い。
1月某日 11:32
前日の夜、眠る前にヒルメシドラフト1位は「アレ」しかないと思っていた私は気合を入れて朝食抜きの完璧な腹ペコ状態だった。
冬らしい寒空の中、以前より目をつけていた京急川崎駅近くに位置する、本日の昼飯ドラフト1位「食堂 サビーズ」の前に立っていた私は
絶望していた
すでに満席、さらに2組待ちで店内の客に料理はまだ一品も提供されていない(;゚Д゚)
つまり、今から料理が提供され、客は暖かい店内で食事を楽しみ、水を飲み、なんならトイレもして・・・それら一連の流れが30分だとすれば、寒空の中30分ここに立って待てだと??
腹ペコすぎて無理😑
潔さだけは一人前の私は「食堂 サビーズ」を諦め、これまた目をつけていた昼飯ドラフト外れ1位「横浜家系ラーメン 大輝家」の指名方針を固め、商店街へ・・・
大輝家は、大行列だった
あ、そうでしたか・・・、であれば外れ外れ1位は「ナポレオン軒」だ!!と店へ向かうとこれまた店内満席&待ち1組・・・
ううーむ、これはどうしたものか・・・
と振り返った先にあったのが
麺屋 旧月(めんや きゅうづき)だった
何度か通ったことがある場所なのに・・・、
まったくその存在に気付いていなかった・・・
もしかして、地図からも忘れられているのでは?←失礼
いや、もうそれぐらい商店街の背景と化した店が旧月である。
どうやら、この店は鯖だしのラーメン屋らしい。
いや、鯖だしって何?
ラーメン初級の私には聞きなれない・・・
熊本県や鹿児島県で水揚げされたサバ節から丁寧に取る香りよいサバ出汁・・・まったく想像がつかないがあっさり上品スープということか??
店内を覗くと男性1人客が1名のみ・・・
サビーズ 満席
大輝家 満席
ナポレオン軒 満席
旧月 1名
ヤバーーーーーーい(;゚Д゚)
ただ、もはや私の空腹は警報レベルだった。
もういい、サビーズ断念の時点で今日のプランは狂っている。
鯖だしとやらを試してやるわ!!ということで入店決意(メラメラ)。
札は1,000円札しか入らないし、硬貨は新500円玉使用不可だと?
ふっ、その程度の不便さは想定内だ。
私は秒で肉盛り中華そばとライスの食券を購入し、颯爽と店内へ。
清潔感があり落ち着いた内装。
カウンター8席の真ん中あたりに座り、食券を初老男性に渡した。
セルフの水を一口飲み一息つく。
調味料はブレンドペッパー、こんぶ酢、黒七味、柚子胡椒、らーめんタレが準備されていた。にんにくも頼めば出して頂けるようだ。
従業員はともに同年代と思しき初老男性2人。
脱サラしたんですか?兄弟?どっちかはバイト?
この二人の関係性が気になる・・・
なとと考えていたこのタイミングで
店内BGMが松山千春の名曲「大空と大地の中で」が流れ出した。
相変わらず名曲やなオイ。
てか、この曲あまりにもこのお二人にフィットしすぎてないか??
このあたりから、
ラーメン調理担当の方は、松山
提供・洗い物担当の方は、千春
と呼ぶことにした。
きっと、松山さんと千春さんが幸せを自分の腕でつかむために
このラーメン店を開業したのだろう…←勝手な妄想
もう、泣いていいですか?
ダメだ、松山千春にフィットしすぎてこのお二人に対する妄想が止まらない。。。
もしかして、松山さんも千春さんもすごい苦労人なのでは・・
ああ、なんだか2人の背中に哀愁が漂い始めてきた・・・
すごい感謝してラーメン食べなきゃいけない気持ちになってきたよ…
などと考えていたころに着丼。
うむ、とても丁寧に作られた印象。チャーシュー、海苔、ネギ、蒲鉾、穂先メンマでまだ麺の状況はわからない。
ラーメンは細いストレート麺。
程よい肉厚のチャーシューもうまそうだ。
では、さっそく実食。
まずはスープを一口・・・
うんまーーーーーーーーー(゚д゚)!
なんだこれ!?
これがサバ出汁の実力なの!?
すっきりしてて深みと香りもあって、且つ上品。
これはね、私が好きなやつですわ。
スープがよく絡んだ麺も歯ごたえ・香りがよくて
めちゃくちゃおいしい。思い出すだけで涎が出る・・・
チャーシューをおかずにライスを食べるとこれまた旨い(゚д゚)!
これはかなり侮っていた・・・
めちゃめちゃいいじゃん!!
半分ほどラーメンを食した後、刻みニンニクをお願いすると、千春が足元の冷蔵庫からニンニクを出してくださった。
衛生管理が行き届いた刻みニンニクをラーメンへ投入し、レンゲ内にミニラーメンをセッティングし、口に運ぶ。
うんまーーーーーーーー(゚д゚)!
ヤバい、これはヤバい。
あっさりとしたスープにパンチが加わった。
もう、パンチ佐藤だよこれは。
などとうまさに感動していると先客の男性客が「ごちそうさま」と言いながら店を後にした。
千春さんは空のラーメン鉢を流し台に入れ、手際よく洗い物を済ませた後、先客が使用した水のポットの取っ手を拭き上げ・・・
なんて、丁寧な仕事なんだ(゚д゚)!
決して誰かが見てるわけではない。
仮に、毎回きちんと水ポットの取っ手を拭いているとなると・・・
相当、信頼できる店だぞこれ(゚д゚)!
素晴らしすぎるだろ・・・と感動を覚えつつスープ一滴も残さず完食。
最後に恒例のトイレチェック。
想定とおりの清潔感でした
とてもじゃないが、昭和世代の男性2人が運営してるお店のトイレとしては奇跡レベルの清潔感。もちろんシャワートイレ完備。
これなら女性も安心して利用できるでしょう。
素晴らしいお店だった・・・と感傷に浸りながらトイレを出たとき、
最後に奇跡が起きた
あ、これは確か。
子供の頃によく聴いたレベッカの・・・確かMOONだっけ・・・
え?!
MOON=月!?(;゚Д゚)
え?え?え?
これ、古い曲MOONがかかる旧月ってことですか!?
いやこれ、嘘じゃなくて。
この時は気にならなかったんですけどね。
この記事を書くためにスマホにささっと残したメモに
「BGM松山千春&レベッカムーン」って残してまして
今書いてて、店名が旧月、BGMが古い曲MOONってあまりにも
ドラマすぎるやろと思った話でした。
【ランチ裁判 判決】
主文「麺屋 旧月」は、リピート可能性95%
【判決理由】
・鯖だしのスープはすっきりしながら深い味わい、シンプルにまた食べたい
・丁寧に盛り付けられたラーメンビジュアルはもはや美人
・ラーメンづくりだけでなく付随する業務さえ手抜きがなく信頼できる
ラーメンの味は好き嫌いがあるかもしれませんが、隠れた名店とはこういうお店を言うのかもしれません。
X(旧Twitter)もやってます↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?