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双極性障害の仕事のハナシ。

僕はうつ病に少しにている、双極性障害という病を抱えている。
そんな僕が、どのように仕事に向き合ってきたのか、簡単に備忘録的にまとめていきます。

大学生時代

発症は大学1年生の頃なので、当時のバイトについて。

初めてのバイト

初めてのバイトは塾講師。
勉強が好きで、「教える」ということにも興味があったため、個別指導の塾のバイトを始めました。

しかし、そのバイトはブラック。

塾長はかなり厳しいし、保護者と生徒を含めた三者面談は、塾長が同席せず、僕1人で行うことに。

しかも、その面談がいくら長くなろうとしても、手当は500円だけ。

「キツいなぁ」と思ってしまいました。
当時、双極性障害を発症したこともあって、頭の中はぐちゃぐちゃ、帰りの電車を待ちながら、ボロボロと泣いてしまったことも。

2つ目のバイト

その後、しばらく休んだのち、友人の紹介から、公文のバイトを紹介されました。

そこでは小学生や中学生を中心に、様々な生徒が僕の机にやってきて、丸つけや質問に対応したり。

マルチタスクですが、その頃は調子も良かったので、上手くこなすことができました。

何より、その室長がとても朗らかな方で、その人のもとで働くことが楽しかったです。

なので、体調は安定。

3つ目のバイト

公文と掛け持ちで始めた3つ目のバイトは、1つ目と同じような個別指導の塾でした。

この塾も、公文のように塾長がとにかく優しかった。
また、幸にも生徒に慕われて、楽しくバイトをすることができました。

この時、2018〜卒業前くらいのことです。
この頃は体調も安定していて、楽しく働けていたかも。

こと「仕事」においては、このバイトが1番良かったです。

新卒から2社目

2020年の春に卒業したので、新卒入社の頃からのハナシ。

新卒入社

Webデザイン系の会社の新卒入社。

同僚や先輩とコミュニケーションをとることが苦痛だったり、新人研修が上手くできなかったりと自信をなくしました。

その結果、出社する電車の中で泣いてしまったり、クラクラして途中で帰ってしまったり…。

上司はそのような様子を把握していたので、色々な配慮をしてくれたのですが、体調の悪化は止まることなく、入社して2ヶ月程度で休職。

復職後も、結局同じような状況になったので、再び休職し、そのまま退職してしまいました。

自信を失った経験です。
「普通に働くことができないんだ」と。

転職して、2社目

1社目を辞めて少し経ち、なんとか2社目が決まりました。

この会社には、早めに自分の体調の上下があることを伝え、配慮してもらいながら働くことができました。

しかし、鬱状態に陥り、3ヶ月の休職。

そして、復帰したものの、やはり鬱っぽい体調が続きました。
僕の場合、気分が高まる「躁」状態よりも気分の落ち込む「鬱」の状態の方が圧倒的に長いみたいです。

そうこうしてしばらく働いているうちに、上司から告げられたのは、「君はいてもいなくても変わらないよ」という一言。

これが深く胸に突き刺さった。
自己肯定感がなくなり、家で1人倒れ、咽び泣き、その日は仕事どころか、家事も何もできませんでした。

少しの間は、騙し騙し仕事を続けましたが、ぷつんと糸が切れたように、集中力がなくなり、思考もできなきなくなり、会社を辞めました。

鬱な自分には居場所はないな、と感じました。

3社目から現在

辛い経験をした2社目を乗り越えて決まった3社目から現在までのハナシ。

運よく滑り込んだ3社目

転職エージェントを利用して、運よく3社目が決まりました。
その会社は自宅から近い駅。
「これなら無理なく通えそうだ!」と思い、鬱も落ち着いていたので、やる気もありました。

しかし、いざ始まるとデスクに集まって色んな人と関わりながら仕事をすることが苦痛で、上手く馴染めませんでした。
それに、真横には直属の上司がいるので、なおのこと緊張。

仕事中に頭痛がしたり、眩暈がしたり、吐き気がしたり。

また、1社目のように途中で帰ってしまうこともありました。

その結果、約2週間ちょっとでクビになりました。

4社目:障がい者枠の編集の仕事

今度は、始めから「障がい者」として仕事を探そうと決めました。

色々と探していると、自分の経歴に合う、「フルリモートの編集者」という仕事にいきつきました。

配慮してもらえるので、時短で軽い仕事から担当させてもらいました。

その間も、体調の上下はあれど、無理のない仕事量だったので、なんとかこなすことができました。

しかし、メディアの規模縮小や人員削減の影響を受け、この仕事も1年経たずで終わってしまいました。

どうしよう、と鬱になりました。

副業先にしようとしていた5社目

4社目が縮小することはあらかじめ知らさせれていたので、副業先として新たな会社を探していました。

そこで、同じく「フルリモートの編集者」といった仕事を見つけました。

求人には時給を記載していたのですが、蓋を開けてみたら、成果報酬型で、1件こなしても最低賃金の半分くらいしかもらえない状況。

「おかしな会社に入ってしまったのでは?」と思い始め、金銭的な余裕がなくなり、それに連鎖して心の余裕もなくなりました。

現在

年末年始に、ここ1〜2年で最悪とも言える重たい鬱になり、1人で泣きながら布団にくるまり、トイレ以外、体を動かすこともできない状態でした。

年明け、仕事に復帰しようとしても、そのような状態が続き、再び「普通に働くことができないんだ」と感じてしまい、5社目を辞めてしました。

今、完全に無職です。

なんとも情けない気持ちでいっぱいです。
妻にも頭が上がらないです。
両親にも申し訳ないです。

少し静養して、障害年金を申請して、元気になってきたらちょっとバイトでもしようかなと思っているところです。

2025年、28歳になります。
みんな、人生の駒を進めています。

僕はまだスタートラインに立てているかすら怪しいです。

でも、他人と比べても仕方がないので、今自分ができる最大限のことを積み重ねていくしかないです。

環境に恵まれているのが救いです。

支えてもらっている代わりに、元気になったら、今度は支える側に回りたいと思っています。

仕事は案外転がっています。
「もう無理だ」「働くことができない」と思ってしまいますが、必ず自分にピッタリな仕事があると思っています。

そうでなければ、こんな短期間に5社も経験していません。

これを読んでくれた人にも「より自分でいられる会社」が見つかりますように。
もしくは会社員という働き方以外も選択できるかもしれません。

それでは、この辺で。

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423(シブサン)
自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。