禅の教えで育む、子どもの道徳心:社会で生きる力を育てる
「うちの子、嘘をつく…」
「約束を守らない…」
「人のものを盗んでしまう…」
近年、子どもの道徳心の低下が問題視されています。
ゲームやインターネットの普及により、子どもがリアルな人間関係を経験する機会が減っていることなどが、その一因として考えられています。
しかし、道徳心は、子どもが社会で生きていく上で欠かせない大切な力です。
正直さ、責任感、思いやり、節度、謙虚さなど、道徳心は、人間関係を築き、社会生活を営む上での基礎となります。
それは、まるで、人生という大海原を航海するための羅針盤のように、子どもたちを正しい方向へ導いてくれるでしょう。
そこで、禅の教えに注目してみましょう。
禅は、道徳的な生き方を通して、人としてどうあるべきかを教えてくれます。
今回は、禅的な生き方を家庭教育に活かし、子どもの道徳心を育む方法について考えていきましょう。
禅が教える、道徳的な生き方
禅は、仏教を基盤とした教えです。
仏教で最も重要とされる戒律は、人として守るべき道徳的な規範を示したものです。
禅の教えもまた、この戒律の精神を受け継ぎ、道徳的な生き方を重視しています。
嘘をつかない、盗みを働かない、暴力を振るわない、悪口を言わない、お酒に溺れないなど、禅は、身近な行動規範から、より高次な精神性まで、幅広い道徳観を提示しています。
禅の教えを活かした道徳教育
1.親自身が模範となる
子どもは、親の行動を見て育ちます。
親自身が、正直、思いやり、責任感など、道徳的な行動を心がけることが大切です。
自分の行動に責任を持ち、周りの人に対して尊敬の念を持って接することで、子どもは、自然と道徳的な行動を学ぶでしょう。
2.日々の生活の中で道徳心を育む
挨拶をする、約束を守る、嘘をつかない、感謝の気持ちを伝える、ものを大切にするなど、日常生活の中で、子どもに道徳的な行動を促しましょう。
なぜそうした行動が大切なのかを、子どもに分かりやすく説明することで、子どもは、道徳心の意味を理解し、行動に移せるようになるでしょう。
3.禅の物語や教えを伝える
禅には、道徳的な教訓を含んだ物語や公案が多数あります。
子どもに分かりやすいように語り聞かせたり、一緒に読んだりすることで、道徳的な価値観を自然と伝えることができます。
4.様々な人と関わる機会を作る
現代社会では、子どもが地域社会や多様な世代の人と関わる機会が減っています。
積極的に地域活動に参加したり、高齢者施設を訪問したりするなど、子どもが様々な人と関わる機会を作りましょう。
異なる価値観や文化に触れることで、子どもの視野が広がり、道徳的な判断力も育まれていきます。
5.社会貢献を体験する
ボランティア活動や募金活動など、子どもが社会貢献を体験する機会を作りましょう。
自分の行動が社会に役立つことを実感することで、子どもは、責任感や貢献する喜びを学び、道徳心を育むことができます。
まとめ|禅的な生き方で、道徳心を育む
禅の教えは、子どもの道徳心を育むための豊かなヒントを与えてくれます。
親として、禅的な生き方を実践し、子どもに良い影響を与えることで、子どもは、正直、思いやり、責任感のある子に成長していくでしょう。
ぜひ、禅の教えを参考に、子育てを行ってみてください。
次回予告:
次回は、「禅の瞑想とリラクゼーション:家庭で実践する方法」についてお話しします。
お楽しみに!
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