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子どもに「学校の勉強って社会で役にたつの?」と聞かれたら、こう答えたい。

40’s Biz talkは法人営業やBtoBマーケティングが専門の40代男性2人、杉本浩一柳澤大介がお届けするポッドキャスト番組。

音声番組の内容を読みやすく要約してnoteでお届けしています。第62回は「学校の勉強って社会で役にたつの?」です。

サマリー
子どもの教育方針についてお互いの考えを語り合う回
学校の勉強は基礎体力、中高は必要だけど大学は行かなくていい
国語力が重要。言葉遣い、教養、思考力を身に着けてほしい


それでは、本編の内容をお届けします。


勉強が好きじゃないのに大学には行きたい娘

柳澤:今回の40s Biz Talkのテーマは、「学校の勉強って社会で役に立つの?」です。

杉本:これは柳澤さんが子供から質問を受けたんですか?

柳澤:いや、これは僕自身が強く思った時があって。高2の時、授業を受けてる時に、ふとこの勉強して何の意味があるのかな?って思ったのを、今でも鮮明に覚えてるんです。

例えば私立大学を受験するとなると、文系の人は数学を受けなくてもいいみたいなケースあるじゃないですか。高1の時は、一通り全教科を勉強して、高2くらいから文系・理系、国立で取る科目が変わってくるんですよね。

僕は日本史で受験しようと思ってたので世界史はいらないし、中学でも基礎的なことは学んでるじゃないですか。

目の前の大学入試では使わないし、社会に出てから使うことあるのかなって授業中に漠然と思った。

娘が高校生で、当時の僕と同じ年齢になったんです。僕は義務教育レベルの教養は最低限あった方がいいと思ってるんですけど。娘の様子を見ていると盲目的に勉強してるんですよ。

ぶっちゃけ社会で使わない科目もかなりあるじゃないですか。鎌倉幕府ができたとか。まぁ会食では使うかもしれないけど。

娘は大学に行きたいって言ってて、塾にも行ってるんです。やりたいことがあるなら大学行っていい会社に入るっていう時代でもないから、「高校卒業したら好きなことやったら?」とも言ってるんですよ。本人も勉強が好きじゃないので。だけど大学には行きたいみたいな。

杉本:すごいですね。しっかりした考え方なんですね。親は別に高卒でやりたいことやればいいんじゃないかって言ってるにも関わらず、「いやいや大学には行っとかないと」みたいな感じなのかしら。

柳澤:そうそう。娘は僕とは考えが違っている。僕は自分がやりたいことだけをやりたいタイプなんですよ。娘はそもそも自分がやりたいとを考えるのがめんどくさくて、それがストレスだから、言われたことをやる仕事がしたいって言ってるんです。

本当にそういう人いるの?って感じなんけど、自分の娘がまさにそうなので。ああ、そうなんだみたいな。心の底からそう言ってる感じがするので、それが悪いとも思わないんだけど。

杉本:でも、わかる気がしますね。何がやりたいの?って言われることってすごいストレス。リクルートじゃないけどさ。「お前はどうしたい?」みたいな。いやいや、あなたの言われたことを守るだけのことがやりたいです、みたいな。そういう時もありますよ、正直。

柳澤:そう言われてみると、僕も高校生の時に自分が将来何をやりたいかってはっきり決まってなかった。社会のことをあまりにも知らなかったし。杉本さんと僕は、まさに営業を生業としてますけど、高校生の時に営業のスペシャリストになるなんて思ってもいなかったと思うんですよね。

杉本:思ってもなかったし、私は営業だけは嫌だって大学の時に思ってたから。

柳澤:僕も思ってた。

杉本:営業だけはやらないようにしたいって思って、いろいろ考えてましたね。

柳澤:僕らが大学生の時ってまだ終身雇用の時代だった。いい学校出て、いい会社に入るっていう人はマジョリティだったじゃないですか。今でこそだいぶ変わってきましたけど。

そう考えたら、大学にやりたくもない勉強をしに行くんだったら、好きなことやったら?と思うし。MARCHレベルに入れないんだったら、海外の大学にでも留学した方がよっぽど差別化できるんじゃないの?ぐらいに思うんです。

勉強は筋トレ、科目は鉄アレイ

杉本:僕はあまり明確な答えを持ってるわけではないんですけど、高校までの勉強は筋トレだと思ってます。学校の勉強は先生からこの教科書を読んで、これを覚えて、こう答えを書きなさいって。それがいまあまり良くないと言われてて、学校の教育もなんとなく暗記型の教育から変わってきているという話は聞くんですけど。

でも暗記をして答えを出すことって、一番根底の基礎体力なんじゃないかなと思っていて。もちろんそれだけじゃいけないと思うんですけど。

野球で勝ちたい人がずっと腕立てだけしてても勝てないと思うんですけど。たぶん、大谷も含めてどんなプロもある程度の腕立てはやってるでしょ?それがたぶん学校の勉強なんだと思っていて。

筋トレをちゃんとやっていると、これだけじゃいかんのだなって気が付くんです。あるいは今の時代だと誰かがそれを言ってくれる。「いや、お前走った方がいいよ」とか、「バットを振った方がいいよ」とか、自分でそれを考えてごらんって。

学校の勉強だと、地理とか世界史とか日本史とか、さらに言うと物理とか。僕は文系だったから物理とか生物とか化学はやる必要ないんじゃないかって思ってたんですけど、将来どうなるかわからないと思ってて。

私たちのように営業だけは絶対嫌だって思ってた人が、営業について発信をしてたりするじゃないですか?何がどうなるかわからない時代だからこそ、むしろやるべきだと思うんです。

あの時にインプットしていた内容って、いま役立ってないこともあるかもしれないけど、役立ったかもしれないこともあると思ってて。そう思うと高校の時に学んだことって、いつどこで役立つかなんてわからない。

子供に役に立つの?って聞かれたら、私は「役に立つかもね」って言うでしょう。決して役に立たないとは言わないかな。いや、いま話してて思ったんですけど、役に立つんじゃないかなぁ、学校の勉強って。

特に一番大事なのは国語っていう気がするんだけど、あと数学も。読むのが早い人って圧倒的に吸収力が早い気がするんです。

頭の回転が早くなって、インプットが多くなってくると思考を整理して考えられるようになる。その例が芦田愛菜ちゃんだと思うんですよね。

芦田愛菜ちゃんは年に400冊ぐらい本を読むらしいんです。たぶん本を読むスピードが異常に早くて、知識が入っていって、想像力と思考の訓練がめちゃめちゃできてるんだと思うんです。

となると、地理だろうと、世界史だろうと、物理だろうと、化学だろうと、たぶん鉄アレイでしかなくて。鉄アレイを与えてるだけだから、中身は実はあまり関係なくて。鉄アレイが鉄じゃないかもしれないし、木かもしれないし。だけど重りで負荷を与えている訓練だと思う。

うちの子はまだ乳児なんですけど、子供が本をめちゃめちゃ読むような状態にしていきたいんです。それだけやって、あとは好きにさせようと思ってるんですけどね。

小さい「っ」を使わない言葉遣い

柳澤:国語力といえばなんですけど、私っていう言葉あるじゃないですか。「わたし」。こういう字書きますよね。ひらがなだと「あたし」って書く人たまにいません?

杉本:「あたし」って書く人はあまり見たことないけど、言う人は聞いたことあるよ。

柳澤:あとは、「じゃあ」。

杉本:はいはい。

柳澤:じゃあ、を「ち」にてんてんで「ぢゃあ」って書く人。例えばテキストで私を「あたし」って書く人とか、しにてんてんの「じゃあ」をちにてんてんで「ぢゃあ」って書く人がたまにいる。

杉本:前も言ったかもしれないけど、年を取れば取るほど最後こういう、教養があるかないかのベースのところと、その勉強を続けてこられたかどうかみたいのは見られてる気がするんだよね。

自分が値踏みされるときに、ベースの教養とか思考力のところって、すごい見られちゃってる気がするから大事だなって思うんですよね、勉強が。

基礎学力があるかないかで、後々困っちゃうような気がするんです。

前にツイッターでチラッと言ったんだけど、デヴィ夫人が日頃から心がけていることで、小さい「っ」を使わないようにしているっていうの知ってます?

柳澤:え?知らないです。

杉本:小さい「っ」ってどういうことかっていうと、「こっち」っていうのを「こちら」という。「そっち」は「そちら」、「どっち」は「どちら」、「やっと」は「ようやく」、「もっと」は「さらに」とか。

僕はなるほどな!って思うところがあって。言葉遣いの一つ一つにその人の性格とか、育ちが出ると思うんですよ。教養の深さとか。

あとは普段は「こっち」って使ってるけれども、案内するときに「こちらでございます」って言えるかとか。これってメールの文面でもありますよね。それこそ「了解です」でも別にいいんだけれども、「承知いたしました」って言えるか、「かしこまりました」って言えるかだったり。

細かいことを気にする人は実際いるし、別に相手が気にしなかったとしても、「この人はしっかりしてそうだ」っていう信頼って、こういうところから生まれてる気がするんですよ。

この前、お客さんに「杉本さんとは気が合いそうだ」って言われたんです。自分で言うのもなんだけど、たぶんどこかにそういうのが出てたような気がする。

何が言いたいかっていうと、言葉遣いが云々っていうよりも、この人とは気が合うとか、言語化できない感覚ってあるじゃない? 感覚だけど親しみを感じるみたいなことって、意外とこういうことだったりとか、はしばしの言葉遣いとか意識、つま先、踊っているときに手だけじゃなく指先までピンと伸ばしているみたいな、細部のところが全体を作る場合ってあるっていうことに、実は学校の勉強って通ずるものがあるんじゃないかなって。

人を惹きつけられる経験を

柳澤:そういえば、前にFacebook広告の件で堀江貴文さんと前澤さんが訴訟を起こしてたじゃないですか。偽物の広告で。ああいうので騙されちゃう人って、情弱の人なんですって。

僕らからすると、あんなのどう考えても引っかかるはずないじゃんって思うんですけど。

杉本:確かにね。「前澤」が「苗澤」になってるとかね、よくある。

柳澤:だけどああいうので引っかかっちゃう人って、教養と関係してくるのかもしれないですね。

杉本:あー、そういうのはあるのかもしれない。上手い話に引っかかっちゃうとか、注意が足りないとか。

柳澤:僕は高校まではそこそこ勉強して、大学では全く勉強しなかったんです。

大学生の時はプロミュージシャンになりたかったので、4年間ずっと音楽活動をしていた。例えば転職の面接で、プロミュージシャン目指していて年間60本ライブやってました、みたいな話すると、すごく食いつきがいいんですよ。そんなにやってたの?って。

だから自分が夢中になれるものがあるなら、とことんやってもらいたい。正直、高校くらいは卒業してもらいたいけど、一度の人生好きなことをやり切って欲しいな。

杉本:俺もそれは賛成ですね。社会に出たら教科書がない時に何ができるかで勝負することになるじゃないですか。

一方で好きなことがない人もいると思うんです。それだったら逆に学校の勉強とまったく違うことをやってみては?って思うかな。

あと子供には、出会いを増やしてほしいと思っていて。その発射台みたいなのに最後、親がなれればいいなとは思っています。

例えば出会いっていうのは、国が違う人と友達になるとか。だから旅はさせたいと思っています。


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