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ヒダンキョーas international word
核兵器の開発や保有、使用などを禁止する核兵器禁止条約は、4年前の22日、国連で採択されて発効しました。
たった一つの被曝経験国=日本は批准していません。なぜ?
その答えを一冊の新書に見出しました
「被爆者からあなたに: いま伝えたいこと」
最近書店で気になっているのが岩波ブックレット・・・探してもなかなか置いてあるコーナーに辿り着けず、いや置いてある書店もまだ少数ですが・・・・
横浜駅地下有隣堂で偶然探り当てたこの本は、先ごろノーベル平和賞に輝いた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協) の歩みを記録した一冊です。
ゲンスイキンとかいろいろ団体がある中で被爆した市民たちが2度と被爆犠牲者を生み出さなよう訴えた団体が被団協なのです。
犠牲者として(国家に)キチンとした補償=落としまえを求めることも一義ですが、最大目標は世界に蔓延ってしまった原爆・水爆を絶滅させること。そのためには国内で声を上げるばかりではなりません、広く核保有国にアピールしなければならないのです。つまり国際的にアピールしてなんぼ、の活動だと言うことがわかってきました。
クライマックスは「なぜ日本政府は核兵器禁止条約を批准しようとしないのか」と言う疑問への回答です。
そもそも原爆被害者に対する補償に関しても、戦後政府は頑なに拒み続けてきました。確かに半径何キロまでを爆心地とするか、のような線引きは難しいかもしれません。が、それ以前にアメリカに対して何も言わない姿勢こそが問題です。その理由についても本書では答えを出してくれています。
核の傘、安保条約は詭弁にすぎません。アメリカは日本国民を守ってくれるでしょうか?「沖縄基地の・・・」と併せて、改めてアメリカの立場、日本政府の取るべき姿勢を考えさせられる本でした。こう言う問題提起を1%でも教科書に載せてくれる会社があれば(検定をパスするかどうかは別として)嬉しいんですが。
(日テレ・NHK広島のニュースHPからの引用をご覧ください)