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「遅い真夏日と、コロナ感染者7週連続減」。2024.10.19。

 今日は、気温が高くなるそうだ。

 29度、という天気予報の数字を知って、ちょっと驚く。

 もう秋に向かうと思っていたからだった。


気温

 午前9時前に家を出る。

 駅への道を歩き出したら、もう蒸し暑い感じがした。

 また季節が戻ったようだった。

人通り

 今日の道路は人通りが多めだった。

 老若男女という表現がぴったりなほど、いろいろな人とすれ違った。

 1350円カットの床屋の前には1人待っている。

 カット&カラーの店の前には女性が3人待っている。そのうち2人が本を読んでいて、1人がスマホを見ていた。

親子

 改札に近づく。
 
 おそらく親子4人がいる。幼い女の子2人。

 上の子があちこち走っていて、そこに母親と思われる女性が「どうしてそんなことをするの?」と厳しめの声をかけている。

 それを聞いているのか、聞いていないのか、その女の子はふらふらしながら改札を入っていく。その後ろから追いかけるように父と母らしき2人が早足で歩いて、ホームに向かっていく。

 そのさらに後ろから、ちょっと楽しそうに、ふわふわとした足取りで、さらに幼い女の子がついていく。

ショートパンツ

 駅のホームには20人くらいの人がいる。

 服装はバラバラだった。

 電車が来て、電車に乗り込む。

 半袖のTシャツとショートパンツの若い男性がいることにも気がつく。

 電車の車両は、いつもの土曜日よりも、少し人が多く感じる。

 電車は走って、次の駅で止まって、ドアが開いて、人の乗り降りがあって、まだ出発して、次の駅へ向かう。

 その繰り返しは一緒だし、終点に向かって、だんだん車両の中の人が多くなってくるのも、いつもの土曜日と一緒だった。

 もうすぐ終点に着く。

 重くて固い大きめの音がする。

 若い男性がスマホを落としていた。

 いつも、スマホを落とした音は、想像以上に大きくて硬さがある響きだと思ってしまい、後方から聞こえてきても、すぐに振り返ってしまう。

新聞

 終点について、自分も含めて、みんなが一斉に降りて、改札へ向かって歩いていく。

 そこから、さらに先にある別の改札を抜けて、階段を降りると、次の路線のホームがある。

 小学校低学年と思われるメガネをかけた女の子が、電車を待つ列に並びながら、新聞を広げている。

 それは、小学生新聞、という文字も見えるし、新聞を読んでいると、ものすごく頭がよく見える。

親子

 電車が来て、電車に乗る。

 マスクの人は、時々、いる、というくらいになった。

 ドアが閉まって、電車が出発する。

 しばらく走って、次の駅に着く。

 またドアが開いて、人が乗ってくる。

 その中に、幼い男の子をおんぶした、父親と思われるカジュアルな格好をした若い男性がいる。

「電車に、乗ったねえ」。
 男性が、柔らかく声をかけると、男の子が答える。

「電車に、のる」。
 もっと柔らかく、ちょっとゆっくりと言葉を発する。

 男性が、幼い男の子を可愛がっている感じが、強く伝わってくる。

広告

 電車内の広告は一週間でも内容がかわる。

 中吊りの中にシリアスな顔をしたサッカープレーヤーがいる。それは、英会話スクールの広告で、キャッチコピーがある。

 あなたはできる。
 わたしたちが、
 やりきらせるから。

 ちょっとこわいけれど、こうした強さがある言葉の方がウケる時代なのかもしれない。

腕時計

 今日は出かけるときは、必ずしてくる腕時計を忘れた。

 左腕がなんとなくスースーするような気持ちになっている。

 やや不安。

 周りを見ると、自宅の最寄り駅では、珍しく思えた、この時期の男性のショートパンツだったけれど、ここまで、何度も目にしたし、この電車内でも意外と多い。

夫婦

 失礼かもしれないが、年齢から言えば、老夫婦といってもいい雰囲気のカップルが座席に並んで座っている。穏やかに何か話しながら、スマホを操作している。

 女性がスマホにタッチして、男性に何度も視線を向けて、そのたびに、男性は、何か話をしながら、操作をする女性の姿をじっと見ている。

 その視線は、少し遠くから見ても、愛おしさのようなものが、たっぷり含まれているように思えた。

流れる雲

 家を出る頃は、気温は高かったが、薄曇りだった。電車に乗っているうちに晴れてきたのはわかった。

 目的の駅で降りる。

 改札を出て、駅の構内を出ると、太陽の光が強いのがわかる。

 どこかのビルの工事現場から、音が聞こえる。それも機械ではなく、ガン、ガン、ガン、という何かを叩いているような感じで、人間が出している、と思える。

 空は晴れているが、思ったよりも雲が多い。

 その雲はみるみるうちに流れている。

 上空は風が強いのだと感じる。

ゼッケン

 線路際の道路の歩道を歩く。

 アスファルトには、思ったよりも落ち葉があって、風で、軽い音をたてながら、すべるように移動していく。

 揃いのTシャツを着た数人のグループがゼッケンをつけて、走ったり、歩いたりして、すれ違う。

 そうしたグループを何組か見て、何かの大会が行われているのだと思う。だけど、その中の何人もが片手でスマホを持ちながら、走ったりもしている。落としたりしないだろうか、と勝手に心配をするが、それだけ一体化しているのだろう。

 気温がさらに上がってきているのが、わかる。


コロナ感染者、7週連続減少

 厚生労働省は18日、全国約5千の定点医療機関から7~13日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が1万1717人だったと発表した。1機関当たり2・38人で、前週比0・78倍。7週連続の減少となった。

(『東京新聞』より)

 こうしたことはあまりニュースで目にすることも少なくなった。そして、感染者数が減少することは感染の確率が減るから、重症化リスクを持つ人間が家族にいる場合は、やはり、少し安心材料になる。

 ただ、こうした「7週連続減少」という、数字だけを見ると、先週のニュースである「薄まる危機感」のような状況はさらに進むだけのように思う。

 その結果として、また冬を迎える頃に、感染者拡大になってしまわないようにするには、減少傾向が続くときこそ、最低限、気をつけるべきこともありそうだけど、そうした注意喚起はもう必要ないのだろうか。

 時間が進むたびに、どんどん情報が少なくなっていくのは、まだコロナ感染がリスクが高い人間にとっては、不安が大きくなっていくのに、とは思う。




夕方

 午後4時過ぎに用事が終わって、朝降りた駅に再び向かう。

 上着を着ていると、暑い。

 秋がまた遠くなった気がする。

電車

 駅に着いたら、階段を降りてホームに着く頃に、ちょうど電車が来る。

 電車に乗り込んだら、人が少ない感じだった。

 マスクをしている人は少ない。数人くらいだ。

天気予報

 いくつめかの大きい駅で、人が多く降りた。

 空席が一瞬目立つが、乗ってくる人も少なくないから、空席がうまっていく。

 ドアの上の小さい画面では、天気予報が映されている。

 今日19日(土)、東京都心では午後1時30分過ぎに気温30℃以上の真夏日となりました。統計開始以来、最も遅い真夏日を観測したことになります。

(『tenki.jp』より)

 今日は31度になったことを、その小さい画面では示している。さらに、夜は雨が降ることも知った。

カップル

 次の駅でも空席があったので、座った。

 その正面の長い座席には、40代くらいのカップルが並んで座っている。

 2人の手は、いわゆる「カップル握り」をしていて、女性は、頭を男性の肩にのせている。

 ずっと笑顔で、楽しそうに話をしている。

 仲が良さそうだった。

ベビーカー

 目的の駅について、次の路線に乗り換える。

 その私鉄の最初の駅で、乗っていたベビーカーが降りていって、ホームからは、またベビーカーが乗ってくる。

 まだ気温が高い。


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おちまこと
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