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「唐揚げ屋」が増えた理由と、「おすすめの唐揚げ」を、ラジオで学ぶ。

 駅の近所にタピオカ屋が一気に四軒くらい出来たのが、2年前くらいだった。
 それが、コロナ禍の影響なのか、長期間、閉めたり、もしくは閉店する店も出てきた。

 どうなるのだろう、と思っていたら、そのうちの一件は、「唐揚げ屋」になっていた。

 気がついたら、「唐揚げ屋」に囲まれているように思えるほど、一気に増えているように感じる。ファミレスの一角に、「唐揚げ屋」ができたように見える看板を見た時は、少し驚いた。


 そういえば、他の街でも、「唐揚げ屋」が、やたらと増えているように見えていた。
 
 どうして、こんなに増殖したのだろう。

 なんだか、少し怖くなるような気持ちもあった。

ネガティブな気持ち

 コロナ禍が長くなり、不安が基本になっている。
 そういう中での、急な変化は、どうしてもネガティブなことを考えてしまう。

 どうして、鳥の唐揚げなのか。
 少し前、鳥インフルエンザという言葉を聞いたけれど聞いたけれど、それと関係はあるのか。
 こんなに増えて、そんなに食べる人はいるのだろうか。
 

 駅前のスペースは、伝説のメロンパンとか、タピオカとか、そして、唐揚げになって、また時間がたったら、違う店になっていくのだろうか。

 諸行無常みたいなことを思い、ビジネスの判断の早さを感じ、経済的に劣っているような自分は、その早さに、振り落とされるような気持ちになって、何の関係もないのに、微妙に悲しい気持ちになるのは、コロナ禍での不安があるせいだと思う。

 それでも、その中の2店舗くらいで、唐揚げを買った。なんだか大ぶりで、カロリーはありそうだけど、久しぶりに食べると、やっぱりおいしかった。

 一回、唐揚げ弁当を買い、そのボリュームに少し圧倒されたりもした。
 それでも、おいしかった。今は、色々な味のバリエーションがあることも、少し知った。

唐揚げのことをラジオで学ぶ

「唐揚げ屋」が駅前に増殖した状況にも慣れた頃、ラジオで「唐揚げ」がテーマになることを知った。それまで聞いたことのない金曜日の午前中の番組だった。

 から揚げがテーマということで、今回先生として、一般社団法人日本唐揚協会の専務理事八木宏一郎さんにお越しいただきます。日本唐揚協会とは、からあげ好きおよそ17万人からなる世界最大級のファンコミュニティ。から揚げ検定試験やからあげグランプリの開催など、からあげ文化の大きな発展を目指しています。町のからあげ屋でよく見るから揚げグランプリ金賞は、この協会が開催しているもの。八木さんは日本唐揚協会の立ち上げ人の1人。からあげのことなら何でも答えられるとのことなので、楽しみです!

 こうした協会があることも初めて知ったし、「から揚げグランプリ」のような賞を、業界でなく、ファンコミュニティが出しているのも、知らなかった。そして、私が聞いたのは、6月18日。金曜日。午前11時半頃の放送だった。

 聞き手の松本穂香氏が聞いて、八木氏が流れるような説明をする、という繰り返しの約10分だったが、最近の唐揚げ屋の急激な増加に、きちんとした理由があることは理解できたように思った。

「唐揚げ屋」が増えた理由

 放送の概要は、こんな感じだった。(聞き取りなので、詳細は違っていたら、すみません)。

 唐揚げは、不況に強いと言われている。それは、鶏肉自体が、牛や豚と比べると、サイクルが早いから、料金が安い。その上、店舗も比較的安いから。

 2008年のリーマンショックの頃、店舗が増えた。

 そして、この番組のパーソナリティの松本氏が、最近、グッと増えた、という印象を語っているのだけど、それは事実で、八木氏が言うには、いくつかの理由が重なったらしい。

 2019年に消費税が上がった。その時に、テイクアウトの方が税率が安いので、一種のブームになり、そこにコロナ禍がやってきて、外出そのものが難しくなった。巣ごもりのような生活で、疲れてしまい、一品は外で買うことが多くなる。その時に、唐揚げは、おかずとしてメインでもサブでもいける。そんなテイクアウトデリバリー時代にハマった。

 唐揚げ協会の八木氏は、そうした分析をしていたが、かなり納得してしまい、それまでにわずかにあった「陰謀論」のような考えは、自分の中では消滅していた。

唐揚げのトレンド

 さらに、「素人」には分からないのだけど、唐揚げにも、「トレンド」があることも教えてくれた。

 これまで1個当たり25グラム平均が、35グラムになった。さらに衣が薄めになった。だから、大きくなり、鶏肉がダイレクトに楽しめるようになった。

 さらに、台湾風や、韓国風。外側から味を重ねていく流れもあるらしい。

 だから、今後のトレンド予想としては、外がけのソースで、さらに味のバリエーションが増えるのではないか。味付けに、面白み。とても辛いとか、甘いとか。そろそろ新しい流れが出てくるかもしれない。

 そんなことも八木氏の話で知った。

 短い時間で、唐揚げの知識は、一気に増やせた。

おすすめの唐揚げ

 その翌週、6月25日には、同じく八木氏から、今、おすすめの唐揚げの紹介をしてくれた。それも、チェーン店ではなく、スーパーの方が、大勢の人に食べてもらえるので、といった前置きだったので、気持ちが、ちょっと前のめりになる。

 最初に、あがったスーパーの名前が「ライフ」だった。
 時々行く、近所のスーパーだった。

 純和赤鶏むね塩唐揚げ。

 そこまではかろうじてメモをしたが、あと、3つスーパーからのオススメの唐揚げは、どれも、名前があまり聞き慣れない複雑さと長さがあったのでメモができず、検索して調べた。

イトーヨーカドー  奥州ハーブ育ち鶏唐揚げ
オーケーストア   3種塩の若鶏もも唐揚げ                イオングループ   唐揚げ 唐王 

 聞いていると、食べたくなって、後日、名前をメモに書いて、ライフへ行って、「純和赤鶏むね塩唐揚げ」を探したら、小さな札が立っていて、すぐに分かった。

 帰ってきて、ラジオで八木氏が話していた、レンジで30秒。その後、アルミホイルをくしゃくしゃにしてから伸ばして下に敷いて、オーブン(うちにはないので魚焼き)で温めることを、妻に伝えたら、そうしてくれた。

 胸肉だから、さっぱりとしているが、衣と一緒に食べると、美味しかったし、新鮮だった。ただ、かなりこってりした味を期待している場合には、ちょっと違う、という思いになるのかもしれない。

 妻は、胸肉は難しいのに、中まで柔らかくて、美味しかった、サブのおかずに適しているのでは、という感想だった。


 他のスーパーは近くにないので、気軽に買うには難しいけれど、食べたいと思った。多分、それぞれ違う味のような気がする。



(日本唐揚協会・著の本です↓。)




(他にも、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでいただければ、うれしいです)。


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おちまこと
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