「参院選の日」。2022.7.10.
今回は、投票する前に、政見放送がいつ放映するのか、を確認して、東京都と、比例代表の両方を見た。
特に東京都で、候補者個人が話す政見放送は、候補者が結構いたので、見るのに時間がかかったと思う。
政見放送
政見放送は、今も、何十年も前から同じ部屋で収録しているのだろうか。と思うような、古い写真館の薄い茶色をバックにしたような感じが基本のようだった。
とても特殊な薄くて小さい机(?)を前に候補者が話す。後ろで、手話通訳者が、言葉を手話にしている。それは、どこか、生徒会の選挙を思い出させるような、本当に基本的な形式なのだけど、それだけに、その候補者がどんな人なのか、がかなり生々しく伝わってくる気がする。
既存政党だけでなく、新しい政党の中でも、映像に強いと思われる党などは、ロケなども多用した映像が流れて、こういう方向へ進んだら、その候補者がどんな人なのか?は、分かりにくくなるかもしれない、などと思う。
そして、自分が無知なのかもしれないが、知らない政党も多かったし、知らない候補者はもっと多かった。
それに、政見放送を見ていると、どこかパターン化された言葉も多かったが、それとは別に、おそらくは候補者が主張したいこととは違うのだろうけど、その人の不思議な気配のようなものの方が強く伝わってきて、やはり選挙に出るような人は変わった人が多いのか。それとも、本当は、もともと平凡に見える人でも、変わった部分を色濃くもっていて、こういう場所さえあれば、誰でも変わった人に見えるのだろうか、などと思っていた。
妻は、私よりも、政見放送を熱心に見ていて、そして、そこで初めて知った人の話に感動して、その人に投票することを決めたようだった。
人が話す、という基本的なことの持つ力は、やっぱりあるのだと改めて思った。
それでも、このまま、特に何もなく、今の与党が勝つのではないか、という無力感みたいなものが強かった。
事件
投票日の2日前に、信じられないような事件が起こった。
その事件の真相などは、まだ分からないままだし、どれだけ選挙に影響が出るのかも分からなかった。
投票当日
午前中に妻と一緒に投票に行く話も出ていたが、なんだか時間が過ぎ、午後に行くことになった。
今日も暑い。
午後3時15分ごろ、家を出る。
投票所は、妻の母校でもある小学校で、歩いて10分もかからないくらい。
これまでももう何度も行った場所。
意外と風が強い。
人通りが少ない。
コンビニでアイスを買って、二人で食べながら歩く。
やっぱりあまり人通りが少なくて、投票所である小学校のそばで、ちょうどアイスを食べ終わるくらいの距離だった。
今日は、誰も並んでいなくて、すぐに受付でハガキを出せて、投票用紙をもらって、投票し、その後に、もう一回、同じ作業をして、あっという間に終わる。
投票用紙に文字を書くときに、その前にある候補者や、政党名が小さくて、老眼鏡を持っていかなかったことを微妙に後悔もしたが、なんとか見えて、だから、投票用紙に書き込むときに、いつもよりも時間がかかってしまったけれど、でも、どちらにしても短い時間だった。
投票は、無事に終わって、出口のところで警備のスタッフの女性に「お疲れ様でした」と声をかけられた。こちらも会釈をする。
それから、スーパーに行って買い物をして、帰り道の途中で、妻が午前中に「咲き始めた」と言っていたハスの花を見たら、午後遅くになると、すでに閉じ始めていた。
家に戻ったら、出かけてから1時間くらい経っていた。
開票速報
夜は、テレビもラジオも一斉に「開票速報」ばかりになった。
変化がありそうで、やはりなかった。
妻も「やっぱり同じなんだなと思った。それでも投票率が上がったのは、少しよかった。それに、自分が投票した政党が議席を獲得したのは、ちょっとうれしい」と言っていた。
今度は、改憲のことを考えなくてはいけないのだろうか。
そんな不安ばかりが大きくなる。
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