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秋の庭の小さい草花のことを、私はほとんど知らなかった。

 夏が長くなって、秋がほとんどなくて、急に気温が低くなって、もう秋が去りそうになっている。

 それでも、自宅のコンパクトな庭にも、妻が自分の好きな草花で整えてくれているので、この季節でも、いろいろな色の草花があることに気がついた。

 でも、なんとなく見ているだけで、その花の色くらいしかわかっていなくて、だから、改めて妻に聞いた。


イヌタデ

イヌタデ

「アカマンマともいうけれど、それは俗称。
 秋咲く花。

 それで、秋が深くなると、花の色が濃くなる。

 ピンクが濃くなってくる---」。

 そういう話を妻に聞いたのだけど、色が濃くなることは、初めて知った。たぶん、目にしているのだけど、わからないと気がつかない、ということだと思う。

シロカタバミ

シロカタバミ

「本来は、春に咲くんだと思う。

----今は、あったかいからかも。

 私は、大好き。普通は黄色とピンクが多いけれど、白は珍しい。
 三つ葉とコントラストが品がいい。好き。

 花も可愛い--」。

 この花だけを見ていたから、同じ種類だと黄色やピンクが多いことも初めて知った。

タイワンホトトギス

タイワンホトトギス

「えーとね、ホトトギス、って園芸種であるんだよね。
 これは雑草化したやつ。

 色がこっちの方が薄い。
 私は、こっちの方が色が好きかも。

--これは、立ち姿が、決まってる。葉っぱのつき方と花とのバランスが、切り花にするといいかたち。種になった姿も、とても素敵」。

 この花は、なんとなくシャワシャワして目立つけれど、そこまで細やかに見ていて、そのことにすごいと思ってしまうが、私の見方が粗いだけかもしれない。

ヒメフウロ

ヒメフウロ

「これは園芸種。

 姉にもらった。

 4月から10月の花。11月でも咲く。
 ポツポツとずっと咲いてくれている。

 大好き。

 ふうろ系の花は、ピンクで、5弁で、赤いラインで、すごく可愛い。色味と形も可愛い。

 ヒメフウロは、葉っぱも小さいので、気に入っている」

 言葉数も多くなったから、本当に好きだと思うが、確かに自然の花なのにデザインされたようにさえ見える。

ミズヒキ

ミズヒキ

「今の季節。
 これは、つぼみで、花が咲くと、小さいけど、ちゃんと開く。

 開いているのを見ると、わー咲いてる、と思う。

 あんまり全部が咲いているのを見たことがない。少しずつ咲くんだよね」

 これは花だと思って撮影したのだけど、つぼみと聞いて、意外だった。だけど、きれいな赤だと確かに思った。

ジュズサンゴ

ジュズサンゴ 花

「これは、花が咲いている状態で、同じ枝に花が咲いたあとで、実もなっている。

 実は、青くなって、赤くなる。同時に花と実が見られるので素敵。

 それに、丈夫。毎年、同じ場所に生えてくる。

 形も素敵。全体の姿が美しい」

 花と実は別々だと思った。それに、実が青くなってから、赤くなることも全く知らなかった。

ルリマツリ

ルリマツリ

「これは、園芸種。

 紫の花が咲く。
 姉にもらった、ルリマツリ。

 今頃の季節に咲いている。

 色がきれいで、花がわりととボリュームがあるだけど、花びんにさすと、花が長持ちしないのが残念。

 ただ、ほっとくとどんどん伸びちゃうので、いつも切ってる----」。

 この花は知っていた。ポストのそばに咲いているから、目にする機会が多い。ただ、長持ちしないことや、どんどん伸びちゃうことも、知らないまま、花だけは目にしていた。

サンジソウの実

サンジソウの実

「ピンクの花が咲いて、とても可愛い。割と、あちこちに咲いているけれど、可愛らしい花。

 これは、実で、実になると赤くなる。午後3時ごろ咲くからサンジソウらしいよ。

 この花も、大好き」。

 どの花の実なのか、私にはよくわからなかったけれど、この実を見ただけで、妻はすぐに答えてくれた。

(見出し写真も、サンジソウです。少し花が咲いています)。

ランタナ

ランタナ

園芸種。

 葉っぱがハーブ系。

 香りがする。いい香りがします。

 花はとても可愛い」。

 この花は道路からも見える位置に置かれているから、ご近所の人に、ランタナなの、バーベナなの?と聞かれたらしい。

 どちらの名前も私は知らないが、妻にとっても、微妙な違いだったらしい。つい間違えちゃうことはよくある、と言われたが、ただ専門用語が飛びかっているようで、私には、なんだかわからなかった。

「草花に関しての力」の違い

 こんなふうに、庭の草花のことを聞いたのだけど、妻に「シュウメイギクがあったはず」と言われたのだけど、気がつかなかった。

「目立たないけれど、クワクサも生えてる。あちこちに」とも言われたのだけど、やっぱり、まったくわからなかった。

草花に関しての力」が違いすぎて、自分の「草花への無能」に関してわからされて、ちょっと申し訳ない気持ちになった。

 それでも、こんな背景を持った草花で、今の庭が満たされているかと思うと、ただ、咲いている、というような大雑把な印象とは、ちょっと見え方が、違ってきたと思う。



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おちまこと
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