すべてが古い話だけど、ベッカムよりも10年以上前に、モヒカンの人とサッカーの試合をしたことがあった。
デビット・ベッカムというサッカープレーヤーがいた。
ソフトモヒカン
赤い悪魔、とも言われるイングランドのマンチェスター・ユナイテッドに所属していて、チャンピオンズリーグに優勝したとき、試合終盤で、何度も同じように、相手の最も嫌がる場所へ、えぐるようなコーナーキックを蹴り続け、それが逆転に結びついた。
そういう凄みのあるプレーヤーだった。
日本で有名になったのは、2002年の日韓ワールドカップでイングランド代表としてベスト8に残ったとき、いわゆるイケメンプレーヤーとして注目され、その髪型がソフトモヒカンだったことも目をひき、チョコレートのコマーシャルにも出演するほどだった。
モヒカン
それよりも10年以上前、1980年代。東京都内の大学のグラウンドで、モヒカンのサッカープレーヤーを見たことがある。
その時、自分もサッカー部にいて、平凡なレベルではあったけれど、公式戦で、相手は芸術系の大学だった。その中に二人、モヒカンの選手がいて、それも、真ん中の髪をたてて、それ以外はスキンヘッドにするというハードモヒカンだった。
それを見るだけで、なんだか嫌な気持ちになったが、そのうちの一人は、ディフェンダーをつとめる私にとってはマークしなくてはいけない相手だった。そのチームの中では、明らかにテクニックがあったのに、モヒカンを気にしたせいか、ヘディングをしなかった。
そのため、その選手をマークするのは、楽だった。
珍しく、その試合は、かなりの点をとって、圧勝できた。
しばらく、だから芸術系の人は好きではない、というような気持ちが続いていたが、それから、10年以上経ってから、急にアート、それも現代アートと言われる作品が好きになった。だから、その時のモヒカンの選手のことも、それほどイメージの悪い記憶ではなくなった気がする。やけに、その試合のことを覚えているのも、そういう気持ちの変化と関係があるのかもしれない。
どちらの話にしても、ベッカムでさえ、20年前の古い話になってしまった。そのことに、ちょっと驚く。
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