洗剤のCMに警戒してしまう理由。
頭では分かっている。
テレビのコマーシャルは、自社製品を売るために、高いお金を払っているのだから、私のような「消費者」（考えたら、これも怖い言葉だと思う）の購買意欲を上げるように最大限の工夫と努力と才能が注ぎ込まれているはずだ。
だから、その画面で生じていることが本当かどうかはわからない。全部を信じてはいけない。（うそや大げさは、ダメだし）。
そんなことを思いながら見ることもあるのだけど、それでも、とても魅力的で、そして、今度は信じていいのではないか、という気持ちになることもある。
私の場合は、もっともそうした警戒心を持ちながら見ることになるのは、洗剤のCMだった。
期待
今もテレビを日常的に見ている人は少なくなっているのだろうし、私でさえ番組を録画して見るときは、CMを飛ばしたりしているのだから、見る機会自体が減っている。
それでも洗剤が気になるのは、洗濯をしていて、できたら、もっと汚れが落ちないだろうか。さらには、汗をかいても匂わないような機能が高くならないだろうか、といったことを思っているせいだろう。
だから、時々、こんなにきれいに！とか、香りが１日持続する！！といった言葉だけではなく、その画面に出ている人たちが、本当に喜んでいたり、驚いていたり、さらには画面全体が気持ちが上がるだけではなく、そこに流れる言葉や、何しろ、まだ使ったことがない新製品だったりすると、もしかしたら本当かもしれない、と思ってしまうことはある。
中でも、継続的に目にするのではなく、その製品の、おそらくは機能が更新されたときに、集中的に大々的に自信を持ってアピールしている上に、その製品が安く売っていたりすると、試しに、と思って買ってしまうことがあったのだけど、一度、それで、本当に変わらない、というか、これまで日常的に使っていた商品と比べて、優れているどころか、劣っているように思ってしまったことがある。
きれいになる上に、香りも持続する。これ一本で。と言われて買ったのだけど、それほど香りは持続もしないし、その香り自体も個人的には、いい感じがしなかった。
だから、それ以来、CMへの警戒心は、より増してしまった。
日常の洗濯
いろいろと試した上で、現在は、「アタック」シリーズと、「ニュービーズ」で、どちらも液体洗剤を使っている。
「アタック」は普通の洗濯物。「ニュービーズ」は、「蛍光剤無配合」なので色落ちしては困るもののために使っている。
いろいろ試して、今はその２週類で落ち着いた。通常は入れ替え用のものを購入している。
つい最近、いつも使っている「アタックE X」が、近くの店では、値段を下げることなく売る時期が続いたので、仕方なく、もっと安い洗剤を買ったのだけど、なんとなく香りに抵抗がありながら、しばらく使っていたが、その頃、洗濯槽の汚れが目立っていた。
一度は、洗濯槽クリーナーを使い、それで、こんなに汚れていたのかは分かったものの、そのあとに、再び「アタックE X」が安くなったので購入したら、そのパッケージには「洗濯槽防カビ」と書いてあったので、もしかしたら、これまでにも、この機能が効いていたのかしれない、と思った。
洗剤は、その販売サイクルがどうなっているのかよくわからないのだけど、いつも使っている「ニュービーズ」も、少し安く売っているから購入しているのに、急に定価販売のみが続いて、しばらく待っていても、値下がりが見込めないので、何度か定価で購入したあと、急にまた値下がりをして購入したら、少し経ったら店の棚で目立たなくなってしまった。
柔軟剤は、いくつか試したあと、今はフレアを使っている。汗かきでもあるので、外出の時に着用する衣服のときは、洗濯のときに使用している。
その香りがちょうどよく感じるのと、持続力もあるからで、それに加えて、最近はあまり周囲に広く香らないようにしているようなので、それも含めて購入が続いている。
俳優
飲食物のCMに俳優が出ているとき、特に演技派と言われる人物が何人も登場し、「うまい」「おいしい」と連発する場合には、警戒心が高まる。
プロの俳優は、美味しくなくても、すごくおいしいように伝えられるだろうし、特に演技が上手いと言われる人を集めた時は、より怪しんでしまう。
飲食物ではないけれど、最近の洗剤のCMで、もっとも違和感があったのは、「アタックZERO」だった。
一人や二人ではなく、人気も力もありそうな俳優を５人も揃えていたからだった。
この記事には「イケメン俳優５人で、主婦層のハート」がターゲットということなので、余計に、私はターゲットになっていないせいもあるかもしれないけれど、ただ、警戒心だけが募っていた。
「アタックZERO」は、洗剤を買うときに嫌でも目に入って、これだけ売り出すからには、性能にも自信があるのだろうけれど、私にとっては価格が高かった。それに、他の「アタック」のようにあまり値引きされないから、なかなか買う気が起きないままだった。
そんな時に、このCMを見ると、この５人のギャラを支払うために、かなりの予算をかけていて、それが洗剤の価格に反映されて、私から見たら、高額なのではないか、という気持ちになっていたのだった。
もっと地味なCMだったら、こういうふうに「主婦層のハート奪取」はできないかもしれないけれど、私のような人間にとっては、本当に機能が高い洗剤だと思い、そして、新発売の時に少しでも安く売ってくれたら、買っていたと思う。
でも、同時に、そういえば、ここまで自信を持って花王が押す、ということは、本当に機能が優れているのだろうか、というような気持ちまで湧いてくるから、そういうことも含めて、広報や宣伝やマーケティングに巻き込まれているかもしれない、という別の警戒心も芽生えている。
だけど、一度は使うかもしれない。
（買ったので、使ってみます。驚くほど違ったら、また記事にするかもしれませんが、そこまでの機能の違いを出すのは難しいし、違っていても、自分がそこまで分かるかどうかは、また別の問題になるのだと思います）。
（他にも、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでもらえたら、うれしいです）。
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