マガジンのカバー画像

暮らしまわりのこと。

684
生活の事。日常の出来事。身近な植物や生き物のこと、などを書いています。
運営しているクリエイター

#暮らし

40年、セルフカットを続けてきて、学んだこと。

 もう40年、美容院も、理容院も行っていません。月に一度か二度、自分で髪の毛を切ってきました。普段会っている人でも、その話題にならないと、こちらからわざわざ伝えることもないので、たまにそのことを言うと、やっぱり驚かれ、「分からなかった」と言われるので、たぶん、仕上がりも、そんなにひどくはないのだと思います。  ただ、これはあくまで個人的な習慣で、私自身は、ずっと美容院や理容院にとっては「敵」のような存在なのだろうな、と思ってきて、微妙に後ろめたく、それほど大勢の人に伝える価

「公衆電話ボックス」の現在 2024

 今だに携帯電話を所持したことがない。  その理由に関しては、自分としては、まだそれほど携帯電話の普及率が高くなかった20世紀末から介護生活に入り、そのときは仕事もやめていたので、何しろさまざまな節約を徹底し、だから、携帯を持つことも考えられなかった。  その後、資格を取得したものの、年齢のこともあり、介護も続けていたので、仕事が細々としかできず、介護が終わっても、恥ずかしながら、その経済状況はあまり変わっていない。  だから定期的に支出が怖くて(それが愚かだとしても)

秋になっても、電線にかかりそうなので、柿の枝を切ることになった。

 庭には柿の木がある。  すでに50年ほどの寿命になっているから、それなりに古いものになっているし、すっかりこの場所になじんでいるようだ。  幹にはその古さが出ているように、ゴツゴツした感じもあるのだけど、それでも春になると、どんどん葉っぱも茂るし、枝も空へ向かって、というか太陽を目指して伸びていくから、その枝を切らないと、高くなりすぎて、色々と困る。 伐採 それで、毎年、冬になって葉っぱが全部落ちてから、枝を切ることになるのだけど、今年の冬は、全体的に2階の屋根よりも

秋の庭の小さい草花のことを、私はほとんど知らなかった。

 夏が長くなって、秋がほとんどなくて、急に気温が低くなって、もう秋が去りそうになっている。  それでも、自宅のコンパクトな庭にも、妻が自分の好きな草花で整えてくれているので、この季節でも、いろいろな色の草花があることに気がついた。  でも、なんとなく見ているだけで、その花の色くらいしかわかっていなくて、だから、改めて妻に聞いた。 イヌタデ「アカマンマともいうけれど、それは俗称。  秋咲く花。  それで、秋が深くなると、花の色が濃くなる。  ピンクが濃くなってくる--

横浜トリエンナーレのトートバッグが、家に3つもある理由

 トートバッグは、買い物とか、近所に出かけるときなど、日常的に使うから、すぐに持っていけるように玄関のそばにぶら下がっている。  そこには、おそらく10個くらいはあるのだけど、その中で、気がついたら「横浜トリエンナーレ」のものが3つある。おそらくは、家の中のトートバッグの中では多数派なのだと思う。 横浜トリエンナーレのトートバッグ それは、とても個人的で、他の人にはどうでもいいことかもしれないけれど、その理由は思い出せばシンプルだった。  横浜トリエンナーレは「3年に一

とても小さいのに、実は大事なものだと、よくわかった出来事。

 出かけるときは腕時計をしている。  携帯やスマホを持っていないから、自分で時刻を知りたいときには必要になるせいだ。  外出すると、駅などには必ず時計があるから、意外と本当に必要なときは少ないような気がするから、いらないかもと思うけれど、たまに忘れたときに限って、時計がない場所に居なくてはいけない場合もある。  昔は、腕時計を忘れても、周囲に時計をつけている人が多く、その人の時計を見て時刻がわかったし、少し遠くの文字盤も見えるほど視力が良かったのだけど、今は腕時計をして

「謎のボールペン」が怖くて、捨ててしまったことについて。

 ボールペンなど筆記具を立てるものを、筆立てと言ってしまうけれど、でも、そこには筆ペンはあっても筆はないから、ペンスタンドといった方が正確だと思う。  そこにいろいろなボールペンやサインペンやシャープペンシル、ハサミやホッチキスまでが入っている。なんでも、書けそうなものとか、使えそうなものを、まずは入れておくような癖はついているようだから、気がついたら、そのペンスタンドは、ぱんぱんになっている。  そして、そこに何が入っているのか、正確にはわからなくなっている。 謎のボ

洗濯機のフタが、急に開かなくなった。

 湯沸かし器が、急に壊れた。  それで修理をお願いし、無理だとわかって、買い替えを決めた。  以前、今度買い換えるときは、かなりの金額がかかると聞いていて、見積もりをしてもらったら、そこまでの金額ではなくて、買い替えと、ガス配管を延長をお願いした。  それから1週間ほどで、ガス会社が来てくれて、湯沸かし器を新しくし、ガス管をもとより長くして、また湯沸かし器が使える生活にもどった。  安心もした。それから支払いがあるから、憂うつは残っているけれど、でも、うれしかった。

いちばん紅葉

 家の庭はそれほど広くないのに、比較的、大きな柿の木がある。  妻が小さい頃に植えられて、それから育って、大きくなって、今では貫禄のようなものが感じられるようになっている。 季節 冬には枯れ木になって、その頃に、電線などにかかってしまうこともあって、その枝をずいぶんと伐採した。脚立をはしごにして、少し高いところで作業をして、柿の木の高さも、かなり低くできた。  ただ、これだけ枝を少なくしてしまったら、今年は、もう柿の実はならないかも、と思っていた。  それが春になって

湯沸かし器の見積もりで、喜んでしまった日

 10年以上、使ってきた台所に瞬間湯沸かし器が、突然、調子が悪くなった。  とはいっても、外見も一部欠けてきたし、仕方がないと思いながらも、一応は、修理を依頼することにした。  修理のスタッフが2人もきてくれて、あれこれ確認してもらったが、結局は、すでに部品もなく修理もできず、買い替えることになった。  ただ、その値段によっては、うちが貧乏なため、湯沸かし器を新しく買うのをあきらめ、また水道だけの生活になることも覚悟していた。  見積もりの人がきてもらうのは、修理が無

ドーナツのイベントは、楽しかったけど、勝手に悪い予感も抱いていた。

 ドーナツには穴が空いている。  その理由には、諸説あるそうだけど、どうやら、実用的なことが関係あるらしい。 ドーナツに穴が空いている理由https://camelia.co.jp/magazine/book/13 (『カメリア』ホームページ)  このハンソン・グレゴリーは、母親のドーナツが生焼けだったために、穴を開けて、火の通りをよくした、ということらしい。それは、今のドーナツの原型になったのだけど、でも、そのときの母親の気持ちについては、ちょっと考えてしまう。自分

洗濯ハンガーは、崩れるように半分に折れた

 毎日のように洗濯をする。  洗濯機に洗濯物を入れて、電源を入れる。  電気がついて、スイッチを押すと、ぐわん、という感じで回り始め、水も出る。  それから、洗濯が終わるまで、時には沈黙したようになり、最後は体全体を細やかに揺することを続けて、脱水をして、それから止まる。  ピー、というような音がして、洗濯が終わる。  ガタン、と最後に少し大きめに揺れる。  こんなに毎日、こんなに動いていて、いつ止まってもおかしくないと思いながら、動いてくれる。そうやって何年も経

瞬間湯沸かし器の異変と憂うつ

 台所には瞬間湯沸かし器がある。  もう随分前に購入して、本体の下の部分はさびて、少し欠けている。 欠けた本体 そこに補強のための銀色のテープを妻が貼ってくれているから、それで少し安心ができるけれど、いつか壊れるのだろうと思っていた。  お湯を使うときは、大きめのボタンのようなスイッチを押すと、ぼむという音がして、小さい窓に青い炎が見えて、少しだけ時間があって、ホースからお湯が出てくる。  たまに、間違えて、ボタンの下の欠けている部分を押してしまうと、そこはテープで補

秋の虫が、突然鳴き始める夏の夜。

 毎日のように暑いと、そんなことはないとわかっていても、これからもずっと暑く、年末にかけて、さらに暑くなるのではないかと思うこともあるけれど、それは、やっぱり暑い時の思考だと思う。 季節の変わり目 暑い季節には、寒いときの感覚を忘れていて、寒いときには暖かくなることが想像しにくくなる。それは個人的なことに過ぎないのかもしれないけれど、体感については、現在のことにすごく影響される。  だから、季節が変わっていくのは、とてもゆっくりで微妙なのだけど、時々、その変わり目がわかる