泣ける小説 読みたくない?
先日、「この恋は世界でいちばん美しい雨」という本を購入しました。
美しい装丁に目が留まり、手に取りました。
イラストも美しいし、題名も気になるし、字体も素敵!
そして、よく見てみると作者は
宇山佳佑
さん!
宇山佳佑さんといえば、
「桜のような僕の恋人」
を読んだばかり。
この作品も割と好きでした!
ということで、期待大で読みました!
あ、ちなみに宇山さんって、
「今夜ロマンス劇場で」
の作者みたいです!知らなかった!
以下、読んだ感想です!
個人的にここまでは良いかなーーってラインで書きますが、
ネタバレ嫌な方は、
ここで読むのをおやめください!
大丈夫ですかね?笑
では、いきます!!!
●秀逸な設定
主人公の建築士である誠と、カフェで働く日菜は幸せな同棲生活を送っていた。
そんな中、2人はバイクで事故に遭ってしまい、意識不明に。
そんな2人の前に現れたのは「案内人」
条件付きで2人を生き返らせてくれるという。
その条件とは
「ライフシェアリング」
「ライフシェアリング」
1人10年。2人合わせて20年の余命が与えられる。
その余命を2人でシェアする。
ライフ(=命)シェアリング(=共有)
と、ここまでは、まああるよねーっていう設定なのですが、面白いのはこの後。
このシェアされている寿命、
幸福度によって変動するのです。
そう。
幸福を感じると、幸福を感じた側の寿命が一年伸びるのです。
そして、もう片方の人は寿命を一年奪い取られることに。
誠 10年 日菜 10年
↓
↓
日菜が幸福を感じる
↓
↓
誠 9年 日菜11年
こんな感じ。
これによって、幸せに暮らしていた2人に変化が。
相手の幸せを
今までのように喜べなくなるのです。
相手が幸せなのは嬉しいけど、
でも寿命が、、、、
という複雑な感情になるのですね。
この設定が秀逸!
この設定があることで、
「ただ生き返って一緒に10年生きてハッピー」
みたいな、あるあるな話と全く違う読み応えのある話となっています!
●案内人にも物語が!
主人公たちのもとにやってくる「案内人」
この案内人たちにも、それぞれ物語があります。
意外な人との繋がりがあったりと、細かい設定が素敵!
伊坂幸太郎さんや、有川浩さんの「阪急電車」など、「あぁー!さっきの人と!」みたいなのが好きな方おすすめです!
●終わり方も好き!
「終わり良ければ全てよし」じゃないですけど、小説の読み応えって、終末部分にあるよなーと思ってるわけです。
この作品は終わり方が良い!
最後の数ページ、胸や熱くしながらページをめくりました。
ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、とにかく良かった!
読んで確かめてみてください!
●終わりに
最近読んだ本の中で、なかなかのヒットでしたー!
是非多くの方に手に取って欲しいと思い、noteを書いてみました!
少しでも参考になっていたら嬉しいです!
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