〇〇と僕『ほ』~本と僕~
本が好きだ。
どれくらい好きかっていうとね、うーんとね、えーとね、とっても好き。
どうだい、本が好きな人間の語彙力とは思えないだろう。
でも、本当に本当に、本が好きなのだ。
最近は新書も読むようになったが、それまではもっぱら古本屋の100円コーナーの小説。
中学2年生の頃、赤川次郎に出会って依頼、取り憑かれたように本を読み漁った。
町中の古本屋を駆け巡り、100円コーナーを『あ』から順に1冊ずつチェック。
そうしてると、1時間なんてあっという間に過ぎてしまう。
本好きなら大いに賛同してくれると思うが、本は読んでいる時だけでなく、選んでいる時間も至福なのだ。
しかし、中学生は金がない。
時々じいちゃんばあちゃんに貰う小遣いでなんとかやりくりする日々。
いくら100円とはいえ、タダでない以上、小遣いはいつか尽きる。
それでも本を読みたい。
とにかく読みたい。
とにかく読みたい池守。
安心してください。正気ですよ!
金はないが好きな本を読みたい。
そこで中学生だった僕は、限られた僅かな脳みそと余りある悪知恵を働かせ、ひとつの作戦を決行することにした。
万引きではない。
名付けて、「図書委員長になって好きな本を仕入れる大作戦!!!」
まずは、図書委員長に立候補。
誰もやりたがらないため、投票なしで無事当選。
係の仕事を真面目にこなし、まずは先生の信頼を勝ち取る。
そうすれば、あとはこっちのもんである。
ミステリーコーナーの設営を提案。
無事に先生のOKをもらった僕は、赤川次郎の本をニヤニヤしながら仕入れまくった。
しかも、これが意外と好評。
自分の好きな本がたくさん借りられると嬉しかった。
副委員長だったシンヤ君がふざけて仕入れた全20巻の超大作『北の国から』は、誰にも借りられなかった。
最近は、風邪だと嘘をついて仕事をサボったりしなくなったため、新品の本も買えるようになった。
目的なく本屋をブラつくのが、最近の休みの楽しみのひとつである。
これからも僕は本を読み続ける。
noteで、おすすめの本を紹介するのも良いかもしれない。
いま書いている『〇〇と僕』が無事にゴールを迎えたら、次は本のシリーズでも始めようかしら。
『あ』から順に。
いや、うそ。
それは止めよう。
『ASIAN KUNG-FU GENERATION / ソラニン』を聞きながら
FJALLRAVEN by 3NITY TOKYO 池守
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