見出し画像

第三滑走路 9.5号【川柳】【10号準備号】

こんにちは。第三滑走路です!

昨年11月に9号を出してから、かなり間があいてしまっていてすいません。

現在、10号を制作中なのですが、青松が締め切りを守れず、まだお出しできない状況です。

あんまり間隔をあけすぎるのはよくないということで、今回は9.5号と題しまして、noteで川柳を公開しようと思います。青松は3句、丸田と森は15句です。

句の引用など歓迎です!
何かあればTwitterで #第三滑走路  まで!

締め切りを守らないことのお詫びに代える3句  青松輝

モニターにゆっくりにじみだすYELLOW

共産党本部みたされない湊

プレーンのカロリーメイト蘭亭序

針のない時計  丸田洋渡

もう一人汽車に乗り遅れています

再会に美意識が浮き彫りになる

水中にこころ少しだけ剥きだし

膵臓で蛾が生まれはじめる

血びたしの臓器を思いやるに足る

針のない時計に共感している。

みんな変火葬を待っている間

天国を持ちだすまでもない思案

夢では都市も滑らかに回転していた

前世とも知らずに馬が食べおわる

裂けながら縫う地平線を見ていた

ここにきて私ではない可能性

記憶を 脱衣してから考える

体中すでに帳がおりている

そもそもが墓の形をしているし

キッチン・シンク・ロマンチスト  森慎太郎

ふわらりと季節をゆらす花だなも

はねのける砕氷船のはす向かい

汪溢する夜のメイキング映像

怪獣が景観に配慮しています

照れ以外すべて隠してひとしきり

ひらがながページに降って目もさめる

傘をさすことも管弦楽ですか

対岸の火災報知器を見にきた

都市化して戻らないフローチャート

手応えを感じるためにある手相

弓と矢のように互いをけなしあう

傍受してくれて助かりました

鉄でつくれるものは偽物だから

シルル紀に流れこむ風紀の風へ

翼より総合的なものを知らない

次回「第三滑走路 10号」は青松の原稿が仕上がりしだい配信します。お楽しみに。

Twitterやってます!ぜひフォローお願いします!

2020年4月11日

#川柳 #短歌 #tanka #創作

いいなと思ったら応援しよう!