旧帝大理系(医学部含む)に合格できる国語勉強法
本記事は「国語ができるようになるまでの全体像」の応用編です。
大学受験の国語では、もはやフィーリングで解くことは許されないので、論理的に文章を読む力が必要となります。
しかし、理系の高校生は、数学Ⅲ、理科2科目、英語をかなりの練度で仕上げなければいけないので、国語に時間を割けない訳です。
ということで今回は、理系のための国語勉強法を始めていきたいと思います。
旧帝の理系に求められる国語力
題名で「旧帝」と限定しているのは、理系に国語を科してくるのは旧帝くらいだからです。イカれてます。(二次試験で国語があるのは東大、京大、名大だけ)
旧帝理系に合格できる国語力があれば、理系としては大満足というわけです。ただ、旧帝以外でも共通テスト国語からは逃げられないので、二次試験で国語をとらない高校生が読んでも、有益と思える記事にはなっています。
旧帝の理系国語をクリアできる実力があれば、地方国公立文系を受けても合格できるほどですから、甘くはありません。
でもおびえることはありません。私は1日に30分しか国語の勉強をしていませんでしたが、某旧帝の合格ラインには達しましたから。この記事を読んでいるあなたは、勉強のモチベーションが高いと思うので、きっと私と同じくらいの勉強時間で大丈夫かと思われます。
現代文攻略
この記事では、ある程度文章が読めるという前提で書いていくので、ご了承ください。
個人的には「現代文読解力の開発講座」という参考書をこなせば完璧です。ただ、好き嫌い分かれる参考書なので、しっかりと紹介します。
国語の問題を解くとき、2パターンの人間がいます。①文章を全部読んでから設問を解く。②設問を見て、該当する部分の段落を読んで解く。
結論から言って、①の方が本流に決まってます。ただ、コスパ良く点が伸びるのは②なので、自分に合ったやり方を曲げろとまでは思いません。
世の参考書の多くが、(意図せず)②の解き方を促進しているような気がします。
ドラゴン桜でもこんなことを言ってますが、これが通用するのは高校入試までです。共通テスト国語は2年かけて作成されていると言われていて、選択肢で「いかに受検者をハメるか」を考えてきています。傍線の前後を見て答えてくれるのは思うつぼなわけです。
参考書を使っても、まとめ方がスタイリッシュなので、傍線の近くだけ読めばいいと勘違いしがちです。
ちょっと長くなってしまいましたが、本流の①を学べる参考書は少ないです。そのため、「現代文読解力の開発講座」をオススメしたいのです。
この参考書の解説では、文章を読みながら、逐一、一流国語教師が何を読み取り、考え、推測しているのかが丁寧に書かれています。つまりは、国語を解くときの一流の頭の中がのぞけるわけです。
そして、解説の最後に、この文章ではたくさん語っていたけど「要するに筆者はこういうことが言いたいんだ!」ということが書いてあります。実はこの「筆者の言いたいこと」が分かれば、ほとんどの設問に答えることができます。というのは、正誤判断に細かい部分が必要な問題はほとんどないからです。
「筆者の言いたいことなんて誰でも分かるよ」と思うかもしれませんが、私含め、筆者の言いたいことが読み取れない人が99%なので、まあ読み取れてないんです(笑)。読みとれていたら共テ9割なんて余裕ですからね。
そんなわけで、「現代文読解力の開発講座」を使います。やる前と後では、文章の見え方がまるで変わります。そもそも2次向けの参考書なので、これ1冊で現代文は十分できるようになります。
この参考書が合わなかったら「入試現代文へのアクセス」シリーズがオススメです。
古典攻略
結論から言って、共テレベルがしっかりできれば特別な対策は必要ありません。点差がつかないため、「人並みの点数=合格点」となります。
国語でアドバンテージを取りたいんだ!という場合は物足りないかもしれませんが、コスパが悪いのでオススメしません。
ただ、京大や東大で人並みの点数を取ることは難しいことでしょう。なので、ここからは、人並みの点数の取り方についてザックリ紹介します。
「共テ古典の本文を逐語訳できる」レベルにすることで、人並みもしくはそれ以上で戦えます(共テ古典対策の記事を別で出すので、ここでは概論を書きます)。そのためにやるべきは単語、文法を完璧にすることですが、+αで勉強することがあります。
英語と同じでやっぱり多読が大切です。そのために「古文上達」で演習を積むといいでしょう。受験生で時間がなければ共テ過去問だけでもOKです。
漢文だと「センター漢文出題パターン攻略」を絶対にやってほしいです。問題が共テよりも、ほんのちょっぴり簡単なので進めやすく、答えやすいので自信がつきます。
古文も漢文も問題を解いたら、音読をして文章の理解を深めることができます。目指せ音読30回で、これだけやると、スラスラ解釈することができるようになります。まあ、私は30回もできなかったんですけどね(笑)。
漢文は他に、漢字の勉強をしてください。例えば「且らく」を読めますか?こういった読み方だけを問う問題は意外と出題されるので、読めると点数がさらに伸びます。漢文の参考書の後ろの方に、おまけみたいな感じで漢字が載っていると思うので、ぜひやってください。
これだけできるようになると、きょうて古典を逐語訳できるようになります。かなりザックリとした説明だったので、後日投稿する共テ国語対策も読んでもらえると嬉しいです。
今回の記事はここまでです。少しでもヒントになったら幸いです。
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