この書店がずっとここにあり続けてくれますように|読書記録2024
どうも!書くこと、読むこと、撮ること、食べることが大好きな未来(Miku)です。
最近、自分の中で理想的な一日の流れが見つかり、ルーティンにできるように工夫を重ねているところです。
読書の時間もあるので、最近は毎日、本を読めて幸せです。
今日は、最近読み終わった2冊を紹介します。
#10 『桜風堂ものがたり』 村山 早紀 著
私がこの本に出会えたのは、なまずねこさんの記事のおかげです。
記事を拝見した時、まず目に入った表紙に心が奪われました。ピンク色で優しい感じが、これからの季節にぴったりだなぁと感じました。
そして文章を読み進めるうちに、「今すぐ読んでみたい」と思い、すぐに図書館で予約しました。
本屋さんが好きで、本屋さんで働いてみたいと憧れたことのある私は、物語に惹き込まれ、夢中になって読み終えました。
そして続編もあると知り、急いで図書館で予約しました。
#11 『星をつなぐ手 ー桜風堂ものがたりー 』 村山 早紀 著
こちらもとても可愛くて、印象深い表紙です。色合いが好みすぎて、眺めるだけでほっこりした気持ちになります。
『桜風堂ものがたり』から続く人とのつながりが、どんどん広がっていき、再び奇跡を起こす様子に、なんだかホロっと涙が出そうになりました。
この2作を読み、すごく印象的だったのは、描写がとても丁寧に描かれているので、文字を読んでいるだけで、どのシーンも「こんな感じなんだろうなぁ」と想像の世界がどんどん膨らんでいったことです。
主人公の月原一整が働いていた銀河堂書店
優しい奇跡を起こす桜風堂書店
桜風堂書店のある桜野町
桜野町で行われる星祭り
私の頭の中で描かれた数々のシーン。
実際に目の前に現れたら、どれほど素敵なのだろうと思います。
そして、月原一整にも会いたい。
隠れた名作を見い出す才能がある月原一整が「これぞ」と思った本を私も読みたい。
ファンタジーの世界だけれど、どこかにこんな場所があるんじゃないか、こんな人たちがいるんじゃないかと思えて、みんなに出会いたくなりました。
そして、この本は、もう一つとても大切なことに気づかせてくれました。
一冊の本が書店に並ぶまでに、作家さん、編集者さん、書店員さんなど、たくさんの人が関わり、「本を人に届けるために」頑張ってくれている。
でも、その本を並べる場所である書店はどんどん減っている。
本が売れなくなったというのは、よく聞く話です。
私の育った町でも、いくつか書店がなくなってしまいました。
でも本や書店を取り巻く環境がここまで大変なことになっているとは、この本を読むまで分かっていませんでした。
これ以上、書店が町から消えていかないでほしい。
本を読みたくても書店がなくて読めない人が増えていかないでほしい。
切実にそう思いました。
自分が守りたい大切な書店は、自分の手で守らないと。。。
この本を読んでいると、きっとお気に入りの書店に行きたくなります。
私は早速、今日行って来ました。
書店員さんが心を込めて作ってくれたであろう棚と並べてくれたであろう本を見ながら、2冊の本を選び、そして購入しました。
この書店がずっとここにあり続けてくれますようにという想いを込めて。