息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話 その後3
長男が早く保育園へ行きたがっている理由。
お友達に会うことはもちろんだが、もうひとつ彼にとっては大きなイベントがあった。
2週間後に園の発表会が開催される予定だったのだが、それに参加したかったのだ。
長男はこの発表会が大好きで、今年はなにをやるのかな、と入院前からとても楽しみにしていた。
そんな想いを知っているからこそ、出来ることなら参加させてやりたかった。
「あの…出来れば発表会に参加したいのですが今からでは難しいでしょうか?」
1ヶ月ぶりの保育園復帰から2週間弱で発表会へ参加。
無茶なお願いのような気もしたが、先生方は目を丸くして
「もちろんですよ!参加のつもりで待ってたんですから。」
と、さも当たり前のことのように言ってくれた。
担任の先生も、
「今ちょうど練習を始めたところなので、全然間に合いますよ。長男くん、来週からみんなで頑張ろうね!」
と長男にも笑顔で声をかけてくれた。
長男は目を輝かせて、「出れるの!?」と言いながらその場でぴょんぴょんと跳ねた。
本人からすれば溢れる喜びを表現しただけだったが、先生方はそこまで回復した長男を見て目に涙を浮かべて喜んでくれた。
そして、この日の面談は終了し、翌週明けから本格的に保育園へ通い始めることになった。
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