#愛と子宮に花束を #鈴木涼美 [本007]
#愛と子宮に花束を #鈴木涼美 読了。
すっげーおもしろい。あっさりと、ブルセラ、売春、風俗、水商売の中にいる普通の女の子たちの目線を通して、世の中が思っているよりも悪くて、良い、現実を再定義してる。
中でもヤバかったやつ
・ホスト狂いで貢ぐ子は、何百何千と貢いで順位を上げていくけど、人気になると他のお客さんもつく。「私はね、スバルくんにお客さんができて、本当によかったなって思う。本人も最近仕事うまくいって喜んでるし、私だって毎回毎回店のイベントからクリスマスから締め日から頼られたんじゃ困るし」
考えてみれば、この手離れの複雑な感じ、私たちは何度、親に味合わせてきたのだろう。初めてママ以外の人とディズニーに行くんだよ、初めてママ以外の人に料理食べさせるんだよ、初めてママ以外の人の前で泣くんだよ、初めてママじゃない人が私のパンツ脱がせるんだよ。
しかし、ママだって自分ひとりだけが一生私たちの大切な頼りになる人でありたいわけではないし、、。
→ホスト狂いと母親の愛情のロジックやべぇ。おもろすぎる。 ・第3章の、こわいこわいおばけのいる病室。
鈴木涼美さんのお母さんの立つ弁は全部おもろい。
ルーズソックスはパリの女性のファッション感覚からして合理的やけど、その文化を受け入れられない日本社会への説得行動も一緒にやりなさい、みたいなんとか。
その中でも、ちょっとコラム全編が迫力ありすぎて紹介できないんで、この3章のこわいこわいおばけのいる病室は読んでください。
怖い、っていうことを教えてくれるのが子供の行動を変える手段かもしれないけど、それを教えるときって、すごく皮肉な状況、みたいなー!
やばい。教養。
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