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サッカー観戦日記 〜チャンスは自分で掴む〜

いよいよ始まった高校総体。

学校からも応援スケジュールのお知らせが流れてきて、全校生徒で盛り上げようという気持ちが伝わってきた。

もちろんサッカーだけではない。

サッカー部とバレー部の試合が重なっているため、「きっとみんなバレー部の応援に行っちゃうよ」と娘は寂しそう。

観客がいっぱい入ったスタジアムで、選手としてプレイするのは憧れるよね。

その前に、うちの娘は試合に出れるのだろうか?

応援に行くとも伝えていなにのに「いつこっち来る?」と娘からのLINE。

やっぱり観に来て欲しいんだなと。

確かに、私も子どもの頃は毎試合、母は試合会場に来てくれていた。

特に何も言わずに。私も来るもんだと普通に思っていたかも。

今は自分が観たいから。娘の試合は行ける限り応援に駆けつけていた。

そんな当たり前だったことが今はできない。

公式戦(リーグ戦)はまだ一度も行ったことがない。

先輩保護者さんたちは毎週のように応援に行ってくれているから、ちょっと寂しくなっちゃったかな?

「日曜日に行くよ。」

そう伝えると、「じゃあ夕飯一緒に食べよう!」と言ってきた。

寮の先輩たちも親が応援に来ている時は外泊や食事に出ているようだ。

今回は私1人の遠征だったので、「そんなに遠くには行けないよ。」と伝えた。


試合直前に自信を無くしかけていた娘。

思うようにできなくて悩み始めていたらしく「メンバー入りできるか微妙」と言っていたが、前日に「メンバー入りしたよ!」と連絡が入った。

これには旦那さんも大喜び。

応援に行く予定では無かったが、「決勝の日は休みだから行ける。だから勝ち進めよ!」と急遽日帰り応援を決めたのだ。

1人で旅行なんて行ったことがないのに。新幹線や高速バスの乗り方さえも知らない人が… 大丈夫か?

大人なんだから、自力で頑張ってもらおう。笑


準決勝。娘はスタメン入り!点に絡むことができるか?

観ていると「う〜ん」元々複雑な動きをするチームなので、私には良いのか悪いのかよくわからない。

それよりも、先輩保護者さんたちの方が娘のプレイスタイルのことを分かってくれていることに驚いた。

そっか、そういうところが認められているのなら、もっと自信を持ってプレイすればいい。

行けると思ったら、自分でドリブルで仕掛けてゴールを狙う。

そんなシーンは何度か見れた。

キター!と思ったら「バコーンン!!!」と思いっきりゴールポストに。

「おいおい、これ前日のエウベルのシュートと同じじゃんかよ。」

あとで娘にそう伝えると苦笑い。「いったと思ったんだけどなぁ〜。」

娘のゴールは持ち越しとなってしまった。

後半途中で娘は交代。

悪かった訳では無いと思う。試合はリードしていたので、予定通りの交代だろう。

交代で入った先輩がその後大活躍で2得点。

大差で勝利し、決勝へ!

しかし、これには娘も落ち込んでいた。

夕飯を一緒にたべながら話をすると、「明日はシステムが変わるから、先輩がスタメンだと思う。」そう言い出した。

確かに。娘はDFが弱いし…

でもここで落ち込んでいる場合ではない!1年生も3年生も関係無い。出るチャンスを狙う。出たら自分のプレイを見せつけろ!と喝を送った。


決勝の朝、娘からLINEが届いた。

予定通りのスタメンから外れた。

「でもベンチメンバーとして入っている訳だから、いつでも入れるように準備しておけ!」そう送ったが特に返事は無かった。


この日は男子も同じ会場で決勝・3決が行われていたので、少し早目に行って男子の試合も観戦した。

同じ学校の男子サッカー部。部員数が多いので、応援も迫力があった。

あれ?もしかしてそれは、彼氏のユニフォーム??なんて… あー青春よね。

やはり、目の前で見る男子の試合は迫力がある。

ゴールが決まると男子の保護者よりも派手に喜んでしまった✊

試合は大差で見事勝利。あーなんで昨日負けちゃったのよ…

男女アベック優勝したかったなぁ。


そしていよいよ女子の決勝。

なんと入場行進では、両校のチアが花道を作るという演出まで。

「あーこの場にいたかったよね。」きっと娘は思っているだろう。

でも、ベンチにも入れなかった子はスタンドで応援しているのだから。

とにかく交代の時は来ると信じて、私は応援した。


何度かチャンスは作るも、なかなか点が入らない。

永遠のライバル校だけあって接戦だ。

前半は0-0で後半戦へ。

いい場面があると応援も盛り上がる。スタンドには応援に来てくれた先生や生徒も居る。チアリーダーも応援に参加してくれているので盛り上がった。

後半途中、どうも思うようにいかない。

監督が頭をかき何か言ったように聞こえた。

「娘の名前だ」

やってやるぞ!という顔で監督の元へ駆け寄る。

ついに交代の時が来た。

攻撃に幅ができ、ゴールへ向かうシーンが増えてきた。

そろそろ点が欲しい。そう思っていると、ドリブルで駆け上がり、折り返しを後ろから走り込んできた選手へ!

「やったー!決まった!!」見事なゴール。みんなで喜んだ!

しかし…。なぜあれがオフサイド??

VARも無いのでよくわからず、得点は認められなかった。

その後も勢いは止まらない。

またドリブルで持ち込み、今度こそは完璧なゴールが決まった!

よし!このまま行こう!!

誰もがそう思っていたが… 相手も意地を見せ、終了間際に同点に追いつかれた。

このまま試合は延長線へ。

前半はお互いゴールを狙うも無得点。

きっと先輩たちは疲れも溜まっているだろ。

でもみんな笑顔。大丈夫きっとこの子達ならやってくれる!

そう思いながら保護者も生徒もみんなで応援を続けた。

後半開始直後、中央に溢れてきたのを狙ってミドルシュート!

ボールは勢いよくゴールネットへ突き刺さった!

「やったーーー!!!」

みんな大喜び!でもまだ時間はある。気を引き締めて、追加点狙うぞ!

スタンドからも必死に応援で後押し📣

すると直ぐに追加点!!

「あと少し!みんな頑張れ!!」

監督もシンプルに!と声を掛ける。

残り時間はもうない?ラストワンプレイ?

試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

「やったーーーーーー🙌🙌🙌」

ピッチもスタンドも大喜び。

見事永遠のライバル校に勝利し、優勝した🏆

優勝の瞬間にピッチに立てていた娘。

入ったことで流れが変わったのか?

先輩たちにはまだまだ敵わないけど、やることはやれていたと思う。

スタメンだからいい訳ではない。

途中から入って流れを変え、チャンスを作る。これが出来れば上等よ。


試合後、少し娘と話すことができた。

ちょっとは自信を取り戻したかな?

脚の具合も良くはなってきているようで、しっかりとケアしながら次の大会へ向けて準備して欲しい。

次の大会に優勝or準優勝しないとインターハイには出場できないのだから。

でもその前に…

監督も言っていましたが、中間テストが待ってるから!

高校生になって初めての中間テスト。

科目も多くて勉強が大変だ〜と。

「でもここで赤点取ったら、インターハイどころじゃないからね!」と最後に喝を入れ、娘と別れた。

ぜひ次も優勝して、インターハイ出場を決めて欲しい。

さ、電車のチケット押さえないと。

また遠征の予定ができたぞ!

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