言葉の影響力
人は生きている上で実に多くの場面で言葉を使っています。
他者とコミュニケーションをとる時だけでなく、実は一人の時でも多くの場面で言葉を使っています。
人は常に意識的、無意識的に何かしら思考しています。
思考する時にも言葉を使っているんです。
言葉とは何かを限定し、イメージさせるものです。
言葉があるから対象をアレ、コレと分別することが出来るんです。
言葉を使わずに思考してみて下さい。
何かの計画を立ててみるのもいいかもしれません。
上手く出来た出来たでしょうか?
我々が言葉に頼って生きていることがわかったのではないでしょうか?
言葉を使うのが当たり前になっている故に、言葉の影響力を人は知りません。
強い影響力ゆえに使う時は慎重にならなければなりません。
他者に発する時だけでなく、自身に対して使う言葉である思考においてもです。
表面的な言葉も大事ですが、更に大事なのは言葉に含まれる意味です。
どのような意味、意図でその言葉が現れたかです。
言葉は意味を反映するものだから、同じ言葉であっても意味が違えば正反対の影響を与えてしまいます。
その影響は他者のみならず自身に対してもです。
むしろ自身に対する影響の方が大きいです。
思考は現実化すると言われます。
行為はその前提となるものを強化すると言われます。
日月神示では心、言、行の三つ揃って誠と言われます。
言葉の現れる前にある意味とは本音、本心です。
師匠が『言葉を磨きなさい』と言ったのは本音、本心を磨きなさいということだと私は感じています。
本音、本心を磨くとはこれまでも何度か書いてきた本音、本心を抱き参らせることです。
これも師匠の言う『それとともにあれ』と言うことです。
日月神示には言葉について以下のように書かれています。
日月神示
【下つ巻 5帖】
⦿(神)の民の言葉は⦿讃えるものと思え、てんし様讃えるものと思え、人褒めるものと思え、それで言霊幸わうぞ、それが臣民の言葉ぞ。
悪き言葉は言ってはならんぞ。
言葉は善き事のために神が与えているのざから忘れんようにな。
【地つ巻 34帖】
⦿は言葉ぞ、言葉とはまことぞ、息吹ぞ、道ぞ、まこととは、まつり合わした息吹ぞ、言葉で天地濁るぞ、言葉で天地澄むぞ、戦なくなるぞ、神国になるぞ、言葉ほど結構な恐いものないぞ。
【碧玉之巻 12帖】
捧げるもの、与えるものは、いくらでも無限にあるではないか、捧げよ捧げよ、与えよ与えよ、言(ことば)こそは誰もが持てる其の捧げものであるぞ、与えても与えても無くならんマコトの宝であるぞ。