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続・なぜ人から大切にされないのか?(実家での気づき編)
こちらの続編
予定ではあと3話で完結の予定。
事情が事情なだけに
実家に出戻ったさとみちゃんは両親に歓迎されている。
さとみちゃんは、遠慮なく実家で過ごしたいからと
結婚前に実家に入れていた金額を
毎月入れることを確約して
堂々と実家暮らしが始まるはずだった。
のに?
さとみちゃんは罪悪感が止まらない。
私は夏風邪の鼻水が止まらない。
ロマンティックも止まらない。
しかも、救急案件になる体調不良まで起きている。
これは、私の経験から言うと
「強制終了」
と言うものに違いないと思った。
強制終了とは、心や精神が悲鳴を上げているのに
顕在意識でそれを無視して動こうとした時に
その無茶な行動を止めるために起きる
不自然な体調不良のこと。
頭痛とか、眩暈とか
腹痛とか、吐き気とか過呼吸とか
人によって症状はそれぞれだけど
「それなら休まなきゃ」っていう
他者への免罪符となるような体調不良のことだ。
私もその昔、心の声を無視して
人の目を気にしたり、自分をおざなりにして
自分の本音や心の声を無視し続けて動こうとしていた時に
よくこう言ったことが起きた。
たぶんさとみちゃんにも
これが起きているのかも???
わたしはさとみちゃんにすぐ連絡をとり
色々と訊きだすことにした。
🐼わたし 🐤さとみちゃん
🐼:働かなくていいって言われてて
おじさんやおばさんからもゆっくりしなさいって
いってもらっとるのに
なんで働こうとしとるん?
🐤:うーん。なんか、休んだらいけん気がする。
🐼:休むとどうなってしまいそうなん?
🐤:なんか社会から孤立するというか
置いていかれそうな気もするし
どんどん遅れをとって、ダメな人間になりそうな気がする。
🐼:それって、誰を思い浮かべる??
🐤:うーん、あっ!ばあちゃんかも。
ばあちゃんは、一回も働いたことなくて
専業主婦で、いつもじいちゃんの帰りを待つだけで
死ぬ時も一人やったし
🐼:じゃ、はたらかんとばあちゃんみたいになりそう
っておもうわけやね?
🐤:あと、自分がこうしたいとか主張して
言っちゃいけん気がする
🐼:それはなんで?
🐤:たぶん、子供の時に
自分の意見をはっきり言う子が周りにおって
いつも先生に怒られたり、周りから嫌がられたりして
争いがおきとったからかも?
🐼:ほうほう。じゃ、ほんとは休みたいのに
休みます!って自分で言えんってこと?
🐤:そう。あっ!あと
働かざる者食うべからずってお母さんに言われ続けて
働かん人は怠け者な気がする。
🐼:自分は怠け者だから働かんといけんっておもうってこと?
🐤:そうおもう!怠け者だから、家にいるともっと怠け者になる
って思ってしまう!!!
🐼:ほうほう、いいねいいね。
じゃ、怠けるってどう言うこと?
どう言う人を見たら怠け者やなっておもう?
🐤:うーん。家を散らかしたままとか
ダラダラ動かないとか、親の金で生活するとか
全然勉強せんとか、楽ばっかりするとか。
🐼:ってことは、さとみちゃんは
そうってこと?
🐤:はっ!!
ちがう!私は怠け者じゃない!
🐼:そしたらなんで怠け者じゃないのに
怠け者だって自分を思ったんやろうね?
🐤:あっ!!!
怠け者は家の中でも一番立場が下で
誰も怠け者の意見を聞こうとしないし
怠け者は誰かの言うことを聞いとけばいいし
自分の意見を言わなくても済むから
自分を怠け者だと思っていたいのかも???
さとみちゃんは心の勉強など
一切したこともなくて
ほとんど漫画も本も読まない女子なのだけど
私が質問したことで
サクサクとここまで自分の抱えていた
思い込みに気づいてきた。
🐼:じゃあさ自分の意見をはっきり言う人って
絶対誰かと争ったりしとるん?
🐤:(しばらく考えて・・・)
そんなことないと思う。
🐼:じゃあさ、さとみちゃんはどうしていきたいん?
🐤:でもなんか、こうしてくださいとか
私はこうしたいですって言った時に
相手に負担をかけてしまう気がするんよ
🐼:ん?なんで相手が絶対にさとみちゃんの
要求を飲むことになっとるん?
🐤:はっ!ほんとやん!
断らせんつもりでおった!!!
🐼:そうよね?もし無理なら
相手も断っていいよね?なんでそうおもったんやろ?
🐤:あ〜私が断りきらんけかもしれん。
断ったら争いが起きるって思っとる。
🐼:あら〜そうなん?じゃ、世の中
断る人がおらんくなるね。
🐤:あれ〜そうじゃないよね〜
あーそうか、相手が断れない
自分の意見を言えない、言ってはいけないって
私が思ってるから
相手もそうだって思ったんかも?
🐼:少なくとも私は無理なときは無理って言うけど?
🐤:ほんとやん
🐼:じゃどうしていきたい?
🐤:ということは、断ってもいいってこと?
🐼:むしろダメなん?
そんな人と今後付き合っていきたい?
🐤:付き合いたくない。
ほんとやん!自分が自分に優しくなかった!
断らせんようにしとった!
我慢するように自分が自分に言いよったかも!!!
🐼:それじゃー誰からも
大事にされんよね。さとみちゃんが
「私は自分の意見を言いません、私は我慢します」って
宣言しとるようなもんやもんね。
🐤:うわーーーっっ
しまったーっっ
生殺与奪の権を人に委ねてしまっていたー!!!!
炭治郎やーっ
🐼:人と争わずに自分の意見をいうために
何は必要やろね??
🐤:うーん。全然方法がわからんけど
まずは上手くできとる人を観察してみようともう。
あと本を読んでみようかな。
(さとみちゃんは活字が大の苦手で本など
これまでほぼ読破したことがない女子)
🐼:それってすごくない???
いいね〜!!!!
って言うやりとりがあって
さとみちゃんは自分の中に隠れていた
ずっと持っていた思い込みに気づいた。
この思い込みがあると
心理学用語で「バイアス」ともいうが
偏りや偏見、先入観を意味し、
認識の歪みや思考の偏りとなって
事実が曲解されてしまうのだ。
「私は嫌われる人間だ」と言う思い込みがあると
ただ、なんの意味もなく
相手は気づかずに素通りしただけなのに
「私のことが嫌いだから無視したんだ!」
と思ったりするアンコンシャスバイアスになったりする。
特に何も思い込みがない人は
目の前の人がすーっと通りすぎたのを見たら
「あ、気づいてないんだな。おーい!おっはよ〜」
なんて声をかけるかもしれない。
そのくらいバイアスには現実を変えてしまう
影響力があったりする。
さとみちゃんには
「自分の意見を言うと争いが起きる」という
バイアスがかかっていたため
それを避けるために
自分を我慢させたり
自己犠牲をしたり
無茶な要求を飲んだりと
さとみちゃんに全く優しくない選択決断を
40年以上も続けてきていい加減
さとみちゃんの潜在意識が
おいっ💢いい加減に気づけや!!!!
と体にサインを出したのだと思われる。
いや〜
ここに気づいたのはだいぶさとみちゃんにとって大きいが
この続編がまだまだ興味深い
さとみのアンコンシャスバイアスを巡る旅は
次回に続く。
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