結婚10年目で気づいた「自分がなぜ人から大切にされないのか」について(フランス旅行編)
このシリーズはどえらく長いので
いくつかに分けて発信したいと思う。
この話は、私のいとこにあたる女子の話である。
いとこは「さとみちゃん」という。
さとみちゃんは30歳で結婚して
今年で結婚10年目を迎える。子供はいない。
さとみちゃんとは、普段から連絡をとっていて
いかにこの10周年の旅行が楽しみかを何度も
聞かされていた。
ヨーロッパをほぼ一周すると
念入りに計画を立てた旅程表がラインに送られてきたり
楽しそうなのは溢れ出ていた。
9月の初旬、福岡空港からさとみちゃん夫婦は旅立った。
途中のトランジットも楽しみながら
その様子が逐一送られてきて
私もバーチャル旅行を楽しんでいたりしていた。
ドイツにいき、イタリアに行き、スペインに行き
フランスに滞在していた時にライン電話が鳴った。
さぞ楽しい報告でもしたいんだろうと
ちょうど日本は夜の21時頃だったのもあり
私は電話に出ることができた。
もしもし
あれ?さとみちゃんしかいない。
しゅんいちくんは?
私は尋ねる。
さとみちゃんの顔が曇る。
あのねぇ〜
神妙な面持ちにすぐに変わったのを見て
「あ、なんかあったな」と私は察した。
さとみちゃんの話しか聞いてないが
つまりこう言うことだった。
とても楽しみにしていたモンサンミッシェルツアーで
どうやらしゅんいちくんが
文化の違いやら、マナーの違いで
無礼をはたらかれたと思い込んで
現地の人と一悶着あったらしいのだ。
さとみちゃんは「文化も価値観も違うんだから」と
伝えるもののしゅんいちくんは
全く聞く耳を持たなかったそう。
その後に予約していたモンサンミッシェルツアーも
自分はいかないと拗ねて
プイッと姿を消してしまったようだった。
しかたなくさとみちゃんは
まぁ自分だけでも楽しもうか、と気持ちを入れ替えたが
腹の虫が治らず私にライン電話をしてきたようだった。
ちなみにさとみちゃんは
一人っ子なので昔から私と姉妹のように過ごしていた。
ちなみに私には妹もいる。
その後も結局しゅんいちくんは
現地に馴染むことなく
その旅行自体を台無しにする方向に動き
残り3日間も全てホテルでふて寝をするという
大胆行動にでて、さとみちゃんとの10周年の旅行を
ぶち壊してしまったのだった。
しゅんいちくんの話を聞いてないので
かなりさとみちゃん寄りかもしれないが
あらすじとしてはこんな感じ。
楽しみにしていたルーブル美術館も
ベルサイユ宮殿も、街中のショッピングも
あれもこれも、しゅんいちの不貞寝で全て終わった。
これは許せない!とどうにかして制裁を加えたいと思った
さとみちゃんだけれど
何せ今まで人と言い争ったことがない。
平和主義を絵に描いたような娘で
何か嫌なことがあってもフェードアウトが関の山。
どうしたもんかと手をこまねいていたのだが
「手紙を書こう!」と
今自分が思っていることを
帰りの飛行機の中で長々と文章にすることを思いついた。
しかし、その手紙を渡して
しゅんいちくんは読んだものの
「ごめんね」と一言言ってから
ヨーロッパの悪口を延々と言い出したらしい。
あの時ああだった!
僕は悪くない!
さとみちゃんはもう、耐えかねてしまって
そのまま成田離婚ならぬ
福岡別居へと強行した。
事がことなだけにさとみちゃんの両親も
大層心配してさとみちゃんを暖かく迎え入れた。
生活費も心配しなくていい
気が済むまでいたらいい
なんならもう帰らなくていい。
さとみちゃんはしばらく実家暮らしが始まったのだ。
すると、予期せぬ事が起きた。
歓迎されているけど
なんだか罪悪感が湧いてくる。
何もしなくていいんだろうか?
何もしないこの時間がもったないな。
単発でもいいから仕事しようかな。
もともと働き者で
周りに気を遣える子なので
そう言った余計な心配をしてしまったんだろう。
さっそく単発の仕事を探して
エントリーすることにしたのだが
まだここで事件が起きる。
なんと、仕事の前日にモーレツな体調不良が
襲ってきたそうだ。
救急車を呼んで欲しいレベルだったようで
一時さとみちゃんの実家は騒然としたらしい。
やむなく仕事を休むことになったが
またそれはそれで罪悪感がさらに上乗せされてしまった。
そんなこんなをまとめて報告された時に
私はなんだかおかしいな?と思った。
そんなことってあるかな?と
絶対にさとみちゃんの何かしらの
思い込みか、無意識か、潜在意識が
※この出来事を起こさせたんじゃないか?と私は思った。
で、話している時に
どうして罪悪感が湧いてくるのか?
なぜはたらかなくてもいいのに働こうとするのか?
どうして休まないのか?
この辺りを聞いて行ったら
驚く事が判明したのだった。
なぜさとみちゃんがフランスまで行って
最低最悪な出来事を経験し
暖かく迎えてもらった実家でも罪悪感が湧くほどの
精神状態になってしまったのか・・・
タイトルにも書いたが
自分がなぜこれほどまでに大切にされないのか?
ここに衝撃的な事実が隠されていた!!!
って事でつづく。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?