大学6年生になる私~鬱期を振り返る~その1

私は来年度で大学6年生になる。
理系じゃないし院でもない。
文系の6年生(正確には5年生)
3年前期までに必死こいてほぼ全ての単位を取り終え、3年後期に残りの2単位と予備の2単位を取った。
残すは卒論10単位のみ。
その状態で3年を終え、1年休学した。

3年生になり早い段階から就活を真面目に取り組み、インターンにも参加。
地方の大学と東京の往復をしながら11月頃に寮を出て友達と二人暮らしを始めた。
いざ一緒に住んでみると相手は何もしない人だった。地元の子で、実家ではお母さんが全部やってくれるから家事の仕方が分からないと。分からないから出来ないと。
いや調べればいいやんと思いつつ一通りお手本を見せてやってあげた。
何も変わらなかった。分からないから出来ないと。
いや教えたやん。
言っても変わらないのなら諦めるしかないと、私がやればいいと思ってやっていたが、東京と家を往復して就活しながらの生活はきつかった。それに加えて幼い頃から抱えていた家庭事情への悩み事が一向に解消されず、私はいつまで頑張ればいいんだ、どこまで我慢すればお前らは気が済むんだという思考に至っていた。
遠方から疲れて帰ってくる度に、毎日家にいるのに何もしない相手を見て苛立ちと疲労を覚えた。
この頃は意味もなく毎日泣いていたし、一日中泣いている日もあった。人と話すだけでも涙が出るし、歩いていても独り言を呟くだけでも何も考えていなくても涙が出た。
(当時はhspだからかなとか思ってたけど普通に疲れてるだけ。早く休め)

相手は給付の奨学金をもらって好きな事に好きなようにお金を使っていた。たくさんライブに行き、季節毎に好きな洋服を沢山買い替え、メイク用品も沢山持っていた。
私はお金を使わないで楽しめるアニメ鑑賞を趣味にしてきたし、大好きな歌手のライブもお金がかかるから行っていない。オンラインライブの冒頭無料箇所だけをありがたく見させてもらい、なんの足しにもならないがありがとうの気持ちを文面に乗せて送っている。洋服は興味ないフリをして毎年同じ服を回して着用している。メイクも本当は色々試してみたいし新作の可愛いメイクを真似してみたいけど、あるもので代用してなんとかやっている。自分の将来のために貯金をする努力をしている。将来っていつ?って思いながら貯金をしている。
好きな事をするためにお金を給付されている相手が羨ましかった。心の底から理不尽だと思っていたけどこれが日本の制度なんだと思ったし、だからこそこんな奴に負けてたまるかと思って勉強も就活も必死にやっていた。
(自分ができる範囲で努力してきたからこそ他力本願な人が本当に嫌いだったしこの子のお陰でもっと嫌いになった。だからこそ人に頼るのが苦手になってしまったのだがこれはなかなかよくない物を身につけてしまった感がある。)


頑張っていたのだがもう疲れた。我慢の限界が来たら一気にもう全部どうでもいいモードになってしまった。何もする気が起きなくて、お風呂も1日おき、2日おき、とだんだん入らなくなっていった。最長8日間入らなかった事がある。着替えもせず見もしないYouTubeを垂れ流しながら布団の中で一日を過ごした。
過食とダイエットを繰り返し、高校生の頃からしばらくは1年のうちで10kgの増減があった。
空腹感が心地よい時と、お腹が空いてたまらない時が交互にやってきて、何も食べない日と米2号食べ切ったりお菓子3〜4種類を1パックずつ食べ切る日があった。
たまに気が向いた時にパン屋さんに行って、パンを3個ほど買ってそのまま帰路で食べた日もあった。肌荒れしたがアレルギーも栄養もどうでも良かった。料理せずそのまま食べられてとりあえず美味しいものでお腹を満たせればそれでよかった。せっかく美味しいのに勿体無いなと思っていた。私に食べられて、美味しさを喜ばれずにお腹に貯められるだけの食べられ方でパンが可哀想だなとパンを憐んでいた。
(今思えば何だそれって感じ)

当時は結構ダウナー系のスローテンポで感傷的な音楽を聴いていたし何をみても泣いていたし私に関わるもの全てが可哀想だと思っていた。それが食べ物であれ飲み物であれ物体であれ偶像であれ何であれ。毎日毎分毎秒感傷的なセンチメンタリストだった。
自分なりに這いあがろうと、布団から抜け出そうと鬱への対処法を解説する心理学系YouTube動画を垂れ流したりしていたが実際には何もやる気が起きなかった。
この頃に一度だけ、本当に心が重たくて動けないというのを経験した。
本当に心が重し石みたいになっていて微動打にできなかった。動けない動けないどうしようこれ動画で言ってた奴だと、実体験と記憶が繋がった気がする。金縛りに近いのかな?金縛りあった事ないから分からないけどなどと後で思った気がする。

「大丈夫大丈夫。」と大学受験の時からお守りのように唱えてきた独り言を言ってなんとかやり過ごしてきたけどもうだめだと思い「大丈夫じゃない〜」と泣きながら大学の保健センターに行き、「休みたいんですけどどうしたらいいですか」とカウンセラーの先生に助けを求めた。
親に「休みたいです。」と言い、教授に「休みたいです。」と言い、ありがたい事に休学が許された。

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