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【読書記録】穏やかな9月
創作に打ち込むぞー!!
と色々準備したは良いものの、仕事に忙殺されイベントに足を運び合間に読書に明け暮れていたら創作の手が止まってしまっていた……。
今月こそはなんとしてでも投稿するぞ〜なんてもう何回目かわからない意気込みを見せつつ、9月に読んだ本をまとめます。もう10月もあと少しで終わるけど。
・逆ソクラテス 著:伊坂幸太郎
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伊坂さんにしては珍しい、小学生を主人公にした物語。とはいえ少々大人びた思考の子たちだなあと思った。
途中のモヤモヤした流れもありつつ、最後はすっきりとする展開は安定していたので落ち着いて読むことができた。
・沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う 著:山舩晃太郎
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推しがファンクラブの会報で読んだと書いてあったので、読んでみた。
水中考古学という全く未知のジャンルながら、著者によってその魅力などが綴られていた。とにかく楽しく発掘されていることがわかる。
・夜空に泳ぐチョコレートグラミー 著:町田そのこ
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また好みの作家さんに出会ってしまった! と思った。
とにかく文章の中に織り交ぜられた切なさと美しさが私の心をくすぐる。短編小説全体が海の中の世界のような不思議なつながりがある。どれも切なく、きれいな物語だった。
・オーデュボンの祈り 著:伊坂幸太郎
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本棚より再読。
多分10年以上前に読んだものなので、内容が薄れてきていた。
なぜか鎖国をし続けている日本のとある島で、個性豊かな島民たちと喋るカカシに起きた事件をめぐる奇妙な数日間の物語。
ひたすら不思議な出来事が起こる中、物語がどう終結していくのかを思い出しながら読むことができた。島の景色を想像しながら読むのも楽しい。
・オルタネート 著:加藤シゲアキ
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記念すべき著加藤シゲアキ初読み作品!
タレントが執筆したエッセイ以外の作品はなんとな〜く避けてきたが、新潮文庫の100選に選ばれていたのと、表紙のイラストが好みだったのと、あらすじに惹かれて読んでみた。
先入観とはなんと恐ろしいものか。読む手が止まらなくなるほど面白く、読了まであっという間だった。音楽と料理、植物にも造詣が深いことがわかる。物語の構成もまとまっていて読みやすい。SNSやイベントの仕組みもしっかりしている。アイドル業をしながらこの作品を?
きっと発売当初はさまざまな雑誌でインタビューを受けていただろうから、執筆の裏側なども知りたいと思うほど良い作品だった。
・52ヘルツのクジラたち 著:町田そのこ
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チョコレートグラミーの余韻が抜けず、話題になっていたこちらも手に取った。
荒れ狂う波の中にふと差し込む一筋の光のような物語。
読んでいて苦しくなるほどの劣悪な環境の中、主人公や52がどのように抜け出して未来へ歩んでいくのかが、物語後半の展開で次々と描かれていたので読む手が止まらなかった。
みんな幸せになってほしいと思うような作品だった。
・チュベローズで待ってる Age22 著:加藤シゲアキ
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オルタネートが想像以上に面白かったので、あらすじを見て面白そうだったこちらも読んだ。
食うか食われるかの世界で主人公は様々なものを犠牲に望みを手に入れたように感じた。
就活留年による学費の工面、生活費、妹の塾代、現実とは裏腹に資金が必要になりホストの世界へと飛び込み、逆転を収めたかのうように見えるが大切なものを失っていく姿が哀れだった。
・桃を煮るひと 著:くどうれいん
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食エッセイ。
著者のこだわりや食の視点が見える一冊。
お気に入りは「迷ったら炒飯」「頬張ろ」「桃を煮るひと」「焦げちゃった」「あざらん」「くるみ餅」
読んでいるとお腹が空いてくる。
・ドミノ 著:恩田陸
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本棚より再読。
この本を初めて読んだ当初はまだ学生で、東京駅はそれほど縁がなかったため本を読みながらあまり情景が浮かんでこなかったのだけれど、東京駅をよく利用するようになったので改めて読んでみよう! と手に取ったところ登場人物たちのドタバタや緊張感、カオスな様子が手に取るように想像できた。
・チュベローズで待ってる Age32 著:加藤シゲアキ
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Age22の続編のようだったので、早めに読むことができてよかった。
10年後として全く違う世界が描かれているが、過去のしがらみや伏線などが回収されているため続編というよりは上下巻の下巻という立ち位置の方が合っている気がする。
圧倒的な地位を確立するも、プライベートはうまくいっていない様子の主人公。
その隙をつくように降りかかる会社の危機、家族の失踪、そして美津子の真実など芋づる式にやってくる出来事はスピード感があった。
相変わらず世界観の作り方が精巧で惚れ惚れしちゃう!!
ということで。
9月もそれなりに読むことができたなあと思います。
・夜空に泳ぐ、チョコレートグラミー
・52ヘルツのクジラたち
・オルタネート
が特にお気に入り。
作風もすごく好きなので、作者の他の作品も追いかけていきたいと思った。
そんでもって果たして私の創作はいつになったら投稿されるのか(他人事)
誰かに監視して発破をかけてもらいたい(投げやり)
読書は楽しいな〜〜〜!!!!!