虚空の人(鈴木忠平)
少し前に『嫌われた監督』を読みまして。
https://note.com/33536631/n/n6877cd43d160
同じ著者の別の作品を探して、この本を手に取りました。
表紙のとおり、清原和博氏を追った本です。
ただ、この本のおもしろさは、その周辺にいた人々のことも詳しく書いているところです。
かなり以前、PL学園の監督を務めていた中村順司氏の著書を読みました。
(在庫切れのようです。。。)
驚いたのが、スカウティングを全くやっていないことでした。中村監督は、来た選手を育てる役割に徹し、スカウティングには全くタッチしていなかったらしいのです。
じゃあいったい誰がそれやってたの?
の答えがこの本にありました。
スカウティング担当者だった方の生きざまには、もはや「近現代史か」と思わせるものがあります。
おそらく本書の半分は清原氏の少年期のこととPL学園の話に費やされていますが、清原氏と同時であった桑田真澄氏のことはとりわけインパクトがありました。
私と彼らは同年代です。高校生だった当時、強烈に覚えているのは、投手桑田さんのほうでした。どの試合かは忘れましたが、まっすぐ(ストレート)しか投げなかった試合にはびっくりしました。カーブとストレートの球速差がすごすぎました。
ただ、この本の主役は清原氏。逮捕から執行猶予が終わるまでの取材を中心に、彼の人間味を追っています。タイトルどおり、著者の「旅」が綴られています。
まぁそれにしてもAmazonのレビューって、めっちゃ辛口だと思いませんか? 私が筆者だったら結構へこむコメントがあります。
そこは批判対象ではなかろうに、って思う箇所もあります。
なので商品紹介ページは、出版社のものを貼っておきます。
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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。