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タバコが吸えないから



今回の話は非常に重い内容です。
気分は良くない内容だと思います。
私の「おおいなる偏見」と「ブラックな私としてのメモ」ととらえていただければ幸いです。
結論から先に言うと、

タバコって、いろいろな意味で良くないんじゃない?

という内容です。


入院宣告を医師から受け、それを拒否して1年が経過。
いよいよ一歩動くのが危険な状態となり、入院を決意をしました。
しかし、もう一つの理由があるとも思ったりします。それは、
「自力ではタバコが吸えないから」

ではないかと。

十数年前、あたりまえのように「タバコを買って来い」と言って来る態度に、私も切れました。「ほかの買い物は少しはほかの家族も利用する(たとえば牛乳ならば、私は飲まないとしても子どもは飲む)。しかしタバコは、ほかの人には全く関係ない。そういう買い物は自分でやってくれ」と。
「お前の買い物は一切やらない」と反抗され大口論になりましたが、よくよく考えたら私も、自分のモノは自分で買うので、「はい、どうぞそのようにしてください」と言いました。
以来、自分でこっそり買うようになりました。

機器での数値はつねに正常なのに「呼吸が苦しい」と言い続けていました。
だったらまずはタバコをやめてみたら?と思うのですが、本人にとってはそういう単純な理屈ではないのでしょう。

歩けなくなってから、週に一度程度コンビニに連れて行きました。
「生活費をATMで引き出したいから」と言います。そして、「あなたはいったん外へ出て、別の用事を済ませて」と言います。手数料を考えれば銀行のATMを利用したほうがいいのに「わざわざ広いところに行く事はない」と。
「いやいや、車イスを押して連れて行くのは私なのだから、銀行とコンビニなんてたいした違いはない」と言っても、口論になるだけ。

結局、人払いをして、お金を引き出したついでにタバコを買いたかったのです。

一歩も動けなくなった時、「もう自力でタバコは吸えない」と、観念し、入院を決意したのかもしれません。

どこから手を付ければいいのか皆目検討のつかない状態になっていた家の中の片付けを始めました。すると、いろんな場所にケイタイの灰皿があり、中には吸い殻がビッシリ詰まっていました。
とある場所の下は物入れでしたが、そこにも大量の吸い殻が落ちていました。満足に歩けなくなった事で、灰皿に溜まった吸い殻をゴミ箱に捨てられなくなったためです。たまたまその物入れは、床部分が金物(金属)でしたが、そこが一杯になったらどうするつもりだったのか。
当人はたぶん「大丈夫だ。それくらいの判断はできるから」と言って、別の吸い殻捨て場を求めていたでしょう。
しかし、何かに引火してしまったら、自力で消火することが出来ません(歩けないので)。
なので私が家にいる時、「こっちに来るな」と強く言ってからそっちへ向かっていました。
ある日、靴に防水スプレーをしようと、玄関付近を探していたら突然わなわなと支離滅裂になり、「そこは開けるな」と絶叫し、「そこに入っているんだけど」と言ったら「それ以外は見るな」と言い続けました。
その場所が吸い殻の溜まり場だったのです。
ベランダを掃除したら、ガラクタがたくさん入っていたダンボールを発見。その中にも携帯灰皿と大量の吸い殻が何個もありました。
ちなみにライターもあらゆる場所に点在していて、集めてみたら100本以上になりました。


たぶん今もまだどこか別のスペースにライターが眠っていると思います。

入院中は当然禁煙です。
禁煙だけが要因ではありませんが、「少しラクになった」と。

「身体の調子が良くない原因のひとつではないの?」と言っても「それは違う」

タバコのために、周りは多大な迷惑を被り続けました。

禁煙外来が広く知られるようになりましたが完全に「自分には全く関係がない」という態度でした。

正解はわかりません。
「それは違う」が、実際は正解なのかもしれません。
でも、疑わしき要素は一個ずつ消していくことが、体調管理の道ではないか、とも思います。



#この経験に学べ

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東の京の田舎市民
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。