【弟の体験談】初めてのスタバでの恥ずかしい体験
僕には弟がいる。
今年で大学一年生だ。
その弟がこの前、友達と二人でスタバに行ったのだという。
友達はスタバのユーザーなのに対し、弟は初めてらしかった。
二人で席を確保し、その友達はこう言ったらしい。
「俺席取っとくから、抹茶フラペチーノのグランデサイズ買っといて」と。
で、友達のスタバカードが手渡されたらしい。
弟は、何もわからない不安感を覚えながら、列に並び、慣れないメニューを読みながら迷っていたのだという。
結局、友達と同じのにしようということで結論に至り、レジに行った。
弟「抹茶のフラペチーノのゲレンデください」
店員さん「はい。抹茶クリームフラペチーノのグランデサイズですね!」
弟は、この時点で汗をかいたらしい。
抹茶クリームフラペチーノのゲレンデを買うなんて、ビルゲイツでも孫正義でも無理だろう。
とんだ間違えである。
弟は、抹茶クリームフラペチーノのゲレンデを二つ頼み、会計をする。
二つで千円ちょいだったらしい。
ゲレンデであれば破格である。
ここで大事故が発生する。
スタバカードとは、Suicaのようなチャージ式のカードなのだが、弟は、スタバカードをポイントカードだと思っていたらしく、現金とスタバカードを同時に店員さんに渡したらしい。
例えるならば、コンビニで現金を払い、Suicaを出して、「ポイント貯めてください」と言うようなものである。
案の定、店員さんはこう言ったらしい。
「あ、お支払いは、カードに致しますか、現金に致しますか」
弟は、「?」と思いながら「貯めるで!」と返したのだと言う。
店員さんとの空気が固まった瞬間だったらしい。
店員さんは、困った様子で、「あの〜ポイントはお溜めできないんですよ〜」と説明を施してくれたのだが、弟は理解が出来なかったっぽい。
「ポイントを貯めれない?」
ポイントを貯めれないポイントカードがなぜ存在するのか自問自答したらしい。
ゲレンデでの恥ずかしさが尾を引いて、全く店員さんの説明が頭に入ってこなかったのだという。
結果、弟が発したのは次の言葉だ。
「うーん、じゃあポイントを使用で。。」
店員さんはだいぶ困って、再び、ポイントという概念が存在しないことを伝えてくれたらしい。
弟は何がなんだかわからない状態になったのだという。
僕としては店員さんの話聞けよ!と思うのだが、未開拓の地で相当不安だったのだろう。
弟は、これでダメだったらどうしようと思いながら、思考停止で「あ、じゃあ現金で大丈夫です」と言ったらしい。
そこで、店員さんも安堵の表情を見せ、会計という長い戦いが終わったのだという。
パッと振り向くと、後ろに並んでいた女子高生がゲラゲラ笑っていて、相当恥ずかしかったらしい。
結果、弟は、
もうスタバにはいかねぇ。
と言っていた。
僕は、「いつか抹茶クリームのゲレンデでスキーしようね」と言っておいた。