自分で自分の道を決めた娘の高校受験を振り返る
今日、ついに今年度の我が家の受験が終わりました。
中三の娘の高校がついに決まったのです!
というわけでちょっと気持ちも緩んでいるのですが、今までを振り返ってみます。
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長女は、高校受験に主眼を置いた塾に、小3の時から通い始めました。本人が塾で勉強したい、と言い出したのがきっかけです。
一度始めた習い事は、よほどのことがない限り続けていた長女。塾も宿題が多くて苦労した時期がありましたが、初期からずっとかかわってくださった先生にはよく面倒を見ていただいていました。
それが中3の1学期、突然ぷつんと糸が切れたように塾に行くことを嫌がるようになりました。反抗期ということもあり、親子の会話も会話にならない状態。今まで行けていたのに、どうしてこの時期になって!と焦りも出てきてしまいました。
どうやら本人は、塾の英語に苦手意識を持ってしまったようでした。英語の先生の授業が分かりにくく感じて次第に英語の授業を受けたがらなくなりました。
さらに、塾ではみんなが当たり前のように、偏差値が高いと言われる上位校を目指していました。
成績のいい順に上位校に行く。それが当たり前のようになっていた点についても、疑問を感じたようです。
「行きたいと思う高校がない。受験をする意味がわからない」
受験生にとっての正念場である夏休みにモチベーションは下がり、9月は塾に籍だけ置いてほとんど通わず、最終的には逃げるように退塾しました。入塾当初からずっとお世話になっていた先生はとても心配して力になろうとしてくださったのですが、本人の心を動かすことはありませんでした。
親の気持ちとしては、せっかく今まで頑張ってきたのにもったいない、というのが一番でした。
自分が中学生だったら目指すこともできなかったような学校に、頑張ったら行けるかもしれないのに。
今まで頑張って力をつけてきた娘がまた塾で頑張れるよう、励ましてみました。それでも娘の気持ちは変わらず「高校に行く意味が分からない」だったのです。
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塾をやめると決めるまで、親である私と夫には時間が必要でした。塾から離れることに、不安しかなかったのです。
ただ、何を言っても塾に行きたくないという本人の強い意志に負け、退塾を決めました。
その代わり、好きだった部活を高校でも続けたいという気持ちを口にしました。そのため、それができる学校はどこかという基準で選ぶことに気持ちを切り替えていきました。
親の態度が変わると、子どもの態度も少し変わってきたような気がします。苦手意識を持っていた英語も、何とかしたいという気持ちはあったようです。英語だけを個別塾で学ぶことにしました。
それまで通っていた塾には1週間に3日、1日当たり3時間近くの勉強時間。その時間の月謝と同じ額が、個別塾の1時間の授業代だということが分かった時はかなり震えましたが。
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いろいろな紆余曲折を経て志望校を決め、受験に臨み合格することができました。最初の塾にいたときになんとなく設定された志望校ではなく、自分で選んだ学校です。今、本人はとても希望に燃えて、入学を楽しみにしています。
私も、そんな娘を誇らしく思います。
一時期、偏差値やら外からの評価は正直気になったけれど、本人が納得しているし、学ぶ意欲を上げてくれそうな学校に期待しています。娘を全力で応援したい!
自分で選んで、自分で決めた未来。何があっても自分で乗り越えるだろうと信じ、これからも陰でサポートしていこうと気持ちもあらたになりました!
進路を選ぶ分岐点にいる学生みんなが、自分でこの先の道を切り開いていけますように!!