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2/8 コーヒー瞑想。

家の中でちょっとひと息つく。
そのためにコーヒーを淹れて飲む。
家の中で動いていると、コーヒーを淹れる動作などがないと、ひと息つくぞ、とならない。
目の前のものが全てひと続きで、自分の中で何もかもが区切られないのだと思う。
本当は、お抹茶をたてるくらいの静寂と精神統一がこまめにほしい。

コーヒーを淹れて、それを持ってベランダに行く。そして、私はひと息つくぞ、と空を見ながら飲む。

コーヒーはインスタント。
味がよくわからないので、苦ければそれで。

なぜ大人はこんなに苦い飲み物を飲むのだろう、と子供の頃に思った。
ビールに対しても。

でも大人になってみると、苦いものでも飲まないと色んなものが麻痺できないのだよ、と幼き頃の自分に言いたい。チミもそのうちわかるさ、と。


ベランダは寒いので部屋の片隅に移動して、椅子に腰掛けてコーヒータイムの続きをする。
それにしても寒い。
寒いから今夜は温かいものが食べたいと思う。
鍋焼きうどん、とか。
天ぷらを買ってきてのせよう。
エビの天ぷらあるかしら。特売だといいな。
と、気付くと家事や生活のことを考えている。


気持ちは休みたい、のに。


今まさに飲んでいるコーヒーも、飲み終わったらカップを洗わなくてはいけない。
それが生活。




すると、、
カフェ行きたい、となる。
体ごとこの家からワープさせたい。


私にとってカフェでひとりでお茶、の時間は、精神安定のためにとても助かっている。
生活からアタマを切り離し、街にまぎれ風景の中のおばさんと化し、誰でもない一顧客としての役を担い、ただただコーヒーを飲む。ドーナツを食べる。ケーキを食べる。無になり。

それはもう瞑想じゃないか、とそのひとときに思いを馳せる。

素敵すぎる。



その瞬間のために頑張ろう、
とカツを入れて立ち上がる。

やる気が出てきた。

頑張ってカップも洗う。












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