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1/17  さけるチーズをさかない。

カオスだった年末年始の疲れが出てきたせいか、何だか何も考えたくなくて、リビングのソファにもたれてただ一点を見つめ、さけるチーズを無言で食べていた。

しかも、さけるチーズをさく元気もなく、無造作に一本丸ごとワシワシと食べていた。これってやっぱりさいたほうがおいしいんだな、と思いながら。

頭のなかではなぜか中島みゆきの時代が流れていた。


まわるまわるよ時代はまわる


そんな諸行無常への思い焦がれがすごい瞑想状態で、さけるチーズをさかないで食べていたけれども。考えすぎる私にとってはそんな虚無な時間も必要かもしれないな、とも思いながら食べ終わり、よいしょ重いと腰を上げ、おもむろに皿を洗い出したりした。


最近、昔の歌が心にしみるようになってきた。
若い頃聴いても、何言ってるのかわからなかった古い歌も、歌詞ひとつひとつがしみてくる。
それをあてに、日本酒などちびちびしたくなる。

年をとったんだと思う。



何もないよりも何かあったほうが退屈しないだろうな、と人生に思ったりもする。だけど、退屈しのぎにしてはこの問題はでかすぎる、というようなことが同時多発的に頻発する。

せっかくならばもっとこうポップな、ちょっとしたスパイス程度のほどよいサイズ感の問題がいいのだけれど。

そうは問屋が卸さない。
なぜ私の中の問屋は、発注ミスが過ぎるのだろう。
自分を強制的にアップデートさせざるをえない問題ばかりを日常に落とす。
更新が間に合わないので、こうして疲れてぼうぜんとただ一点を見つめる、みたいなフリーズが起こる。



とにもかくにも
さけるチーズはさいたほうがいいことを学んだ。







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