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3色団子

17
詩+ショート🍡
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#ショートストーリー

中間試験は後ろ男の靴の中

中間試験は後ろ男の靴の中

私の後ろ
自動ドア

片栗粉まみれの
若者
土と側溝のまじった
香ばしい香りが
ドアの前に列を作る

ぶつかり合う肉体の音と
じゃぶじゃぶと掻き分けるような音

ドアが揺れだす 

次第に熱帯びて
わたしの背中が
まぶたが
手のひらが
もくもくと煙を出し始める

(かかとまでいかないように かかとまでいかないように )

力強く軽い
馬に似た
リズムのある足音

振り向く

2m近い男
190ぐら

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目と目がくっつきそうな印刷屋

目と目がくっつきそうな印刷屋

あごが疲れはてた
30日目の昼

もうすぐ目と目がくっつきそうな
印刷屋が
頭から離れなくなった

その男に夢の中で
会うために

いつになく
筋肉強化をひたすらした

疲れはてて
眠るためだ

あごが私を横目で
笑っていた

私は皮肉を買うように
めしを眠りにつくまで
食わなかった

あごの頬杖

あごは肩をまわした

その時左あごが

「こつきっ」
と聞いたことのない音を立てた

あごは肩を外した

あわてて私は
人差し指と中指で
左まわしに
電流を送った

あごは言った

「飛ばないあごは
  あごじゃない」

私の座布団がなくなっていた