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3色団子

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詩+ショート🍡
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ぜんぶよれよれ

はきのないズボン

はきのないカレンダー

はきのない予定

はきのないペン

はきのない机

ぜんぶよれよれだから
アイロンでもかけるか

はきのない壁

はきのない床

はきのない窓

はきのないふすま

はきのない兄

はきのない妹

はきのないぼく

はきのない後頭部

はきのない今1秒1分

ぜんぶよれよれだから

洗濯でもするか
アイロンする前に

七夕みかん

みかんの種を窓に並べる

「ビタミンの風がふくように」

「肌が笑いますように」

「朝起きたら目が柔らかい感じで
ありますように」

「眉が可愛く伸びますように」

「そんなこと
どうでもよくなりますように」

「ジャガイモを食べている時
 唐揚げ並みの幸福感に包まれますように」

「あなたのおでこのツノが
 キリンみたいになりますように」

「あなたの耳が桜で
 覆われませんように」

「どう

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こなごなのカーテン

こなごなにしたカーテンを

ミキサーにかけたら

「ハサミの気持ちにもなれ」



シップを貼ったハサミに

一杯の水をもらった

船きゅうりの授業

船きゅうりの授業

「いいですか、みなさん。船もきゅうりも
おなじことにできたら

この世をぞんぶんに楽しめるのです。」

「教授、それはきゅうりを
船と思って食べるといいですか?

船はきゅうりだと思って乗るといいですか‥?」

「きゅうりは、よく見ると足があるのです。
船の成分は、3分の2がきゅうりです。」

「適当なこと言わないでください」

「授業料かえせいんちきじじい。そんなわけあるか」

「景色が変わりま

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予定と中腰

予定と中腰

予定は階段の踊り場で
よく中腰になる

虫をよく観察している間に

予定は階段の踊り場で
たばこを吸う

中華鍋にスパルタ教育している間に

予定は階段の踊り場で
ヤンキーに肩をかす

きみがゆっくり窓の向こうの
飛行機を眺めている間に

予定は階段の踊り場で
ジェイコフという英語の教師の
ポケットに入り込む

ジェイコフが帰り半額で買ったアジを
初めてフライにした
ポロポロのアジをうまいと食べて

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ミルク看板の下の店

ミルク看板の下の店

5日前 さむらい2人が
おでんと牛乳を

1円と5円玉だけで
あわてることなくゆっくりとゆったりと
会計を済ませ 店を出た 

勇ましい体貌ではあるが
彼らの裾から目尻から
従属的な削りかすのまじった湯気が
風呂上がりのように
もふもふ とでていた

ときおり海の匂いがした
(趣味は海釣りかサーフィンもしくは
海の仕事をしている
だけども削りかすてことは大工さんか

でもさむらいだけは取ることがで

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一寸先は蓮畑

一寸先は蓮畑

一寸先は蓮畑
公共のトマト畑

みじん切りにされた歯ブラシを
水にさらすと
ネギの根が生える

辣油を10滴
ゴーヤの溝にかけて
ライン引きの仕事に就けます
就けます ああ
盛大な祝福
ウインナー10本と
生クリームとパイン
ミゾレワンタン

盛大に祝福したあと
まだかまだかと
カラスがトチの実を
車にひかす

近距離から計算された
ミドリとアカ
13の意図

君は何を投げるだろう
私は何を捨てる

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中間試験は後ろ男の靴の中

中間試験は後ろ男の靴の中

私の後ろ
自動ドア

片栗粉まみれの
若者
土と側溝のまじった
香ばしい香りが
ドアの前に列を作る

ぶつかり合う肉体の音と
じゃぶじゃぶと掻き分けるような音

ドアが揺れだす 

次第に熱帯びて
わたしの背中が
まぶたが
手のひらが
もくもくと煙を出し始める

(かかとまでいかないように かかとまでいかないように )

力強く軽い
馬に似た
リズムのある足音

振り向く

2m近い男
190ぐら

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ミレンダ

ミレンダ

「ミレンダは元気かい」

「馬の口は
 押入れにしまってから
  花がよく咲くようになったのよ」

「赤いジニアと赤いサルビアと
 赤いケイトウとローズマリーの白と
 季節はずれのオルレア」

「季節なんてないよ」

「ミレンダは11月に帰ったわ」

「そうか あの花たちはミレンダ
          だったんだな」

「気のせいよ」

あたらしい筋トレ

あたらしい筋トレ

「ほっぺたの筋肉を
嬉しいうふへ♪に設定して
気合でぼふっっと燃やしたら
空に投げてね

そのあと
目のまわりを集中的に
しあわせうふへ♪に設定して
ころりん燃やして
お花に投げてね アゲハがよく食べるよ

アゲハに挨拶したら
いってらっしゃい 」  かめより

目と目がくっつきそうな印刷屋

目と目がくっつきそうな印刷屋

あごが疲れはてた
30日目の昼

もうすぐ目と目がくっつきそうな
印刷屋が
頭から離れなくなった

その男に夢の中で
会うために

いつになく
筋肉強化をひたすらした

疲れはてて
眠るためだ

あごが私を横目で
笑っていた

私は皮肉を買うように
めしを眠りにつくまで
食わなかった

相性テレビ

相性テレビ

私がリモコン操作すると
なぜか電波が途切れる
画面が灰色になる

相性がよくないようだ
理由はわからない‥

なので家族に操作を任せて
自分ではスイッチを入れなくなってた

こないだ久しく
リモコンのボタンをぽちっと押してみた

案の定画面は灰色だった

(接続されていません)

「なんでやねん
なんでーーーーーおーい」

(関西出身
普段関西弁を使わない
現在東北
心の声だけ関西弁
やめたい)

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スティックブロッコリーの夢🥦

スティックブロッコリーの夢🥦

アリクイに恋をした
彼はぼくの肩を
友情的に抱いた

ぼくは手のひらが
少し温かくなり
ぼくがスティックブロッコリーだということを
ばれないように
ばれないように

にんじんが終わった
太陽の力で
彼にスローな感覚で

応援していることを

新芽から
肩のほねにおくる

スティックブロッコリーだと
いうことに気づいたときは
君がしょせん
たぬきだったということに
きづいただけの

あきらめの強い

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ホットケーキ

ホットケーキ

ホットケーキを
夜中の3時に焼いている

 じ

んわりのびて
ぷつぷつとふくれる

ぷつぷつ

を見ているときの

多幸感のためだけに今
茶色い液体を鉄板に流す

いつかのコンビニの
青い制服のおっさんが
眠そうに
ふくれおわったぷつぷつを
袋につめていた

その袋は30分後
冷たい空気の中で
ぷつっ

とはじけた

はじけた1分後

沖縄料理店の無愛想な店主が
海ぶどうを
ぷちっとならして

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