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恋詩

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#恋愛

鹿だって角を隠したい

鹿だって角を隠したい

地球の嘘は

毎朝窓辺を飛んでる
すずめがよく知ってる

「不器用なほど
角がでててね

器用な嘘ほど
爪でひっかくんだよ」

「そうなの?」

「悲しいときは
しばらく悲しんでいいんだ
というか悲しめムカつけ」

「うん」

「嘘ついても
いいじゃないの」

「うん‥」

「だってさ 
こんな角だって隠したい時あるよ」

「うん‥ 」

「攻撃しないための嘘は
ついてもいいじゃない 」

「んん

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手と手

手と手

それは

愛になるまえの

皮と身の

境界線

破ると
いたいから

そっとしておくの

嵐がくるまで

18  「月 とうふ ピンクの布」

18 「月 とうふ ピンクの布」

とうふを月にあげた

月の手首に
ピンクの布
とうふをつつむためのふろしき

月はとうふを
きゅっとしぼり

私の恋人の畑から
ほうれん草とにんじんを
そっと抜き

白和えにして
しろうさぎの口に入れた

しろうさぎは
それから
家と家をつなぐ
チャイムになった