鎧を纏う
鎧を纏い、己を奮い立たせる。
人は、誰でも仮面をかぶって生きていると思う。
仕事での、自分。
家での、自分。
友人、知人の前での、自分。
愛する人の前での、自分。
色んな見えない仮面を、その時々に応じてかぶっていると思う。
わたし自身も、そう。
仕事でのわたしと、家でのわたしは全く異なる。
わたしの場合は、そういう切り替えを逆にした方が良いタイプではある。
そうしないと、公私混同…とまではいかなくとも、トラブルに見舞われるタイプだから。
ただ、仕事では仮面をかぶって仕事モードのわたしになれても、プライベートでは仮面をかぶれなくなった。
それだけ、そっちでの心の傷が深い。
心の棘が、とても深い所に刺さり血を流しているから。
そうなると、仮面も壊れていく。
それでも、家以外でのプライベートは演じないとならない時がある。
そんな時、鎧を纏わないとならない。
そうすることでしか、自分を保つことができないのかもしれない。
鎧を纏い、平気なフリをしてみたり、視界に入れない。
そうやって自ら拒絶し、壁を作らないと己を奮い立たせられない。
一体、この見えない鎧は、いつまで保つのだろうか?
ずっと鎧が保ってくれることだけを、今は願う。
そうしないと、今のわたしは戦うことができない。
鎧を纏い、演じることは、想像以上に疲れるもの。
今日は、念慮くんを抑えて頑張れたんだよ。
今日は、あれでよかったんだよわたし。