no title【19】
生理的に無理な人間。
生きていれば、そんな人は必ず現れる。
顔を見るのも、無理。
声を聞くことも、無理。
願わくば、1秒でも関わりたくない。
自分の人生に、関わって欲しくない。
それでも、環境がそうはさせてくれない。
そんな時もあるのは、分かっている。
それでも、無理なものは無理。
目の前から消えてほしいレベルで、無理。
声を聞くと、虫唾が走る。
顔を見ると、吐き気を催す。
身体に拒否反応が、顕著に出る。
同時に、こころからも血が流れる。
今の状況は、全てあの女を守る為。
男にしか媚びることができない。
社会的弱者にしかマウントができない。
あの女を、守る為。
結局、現世で社会的弱者は幸せになれない。
その現実を突きつけられ続ける。
社会的弱者が現世を生きる、ということ。
幸せになってはいけないこと。
こころを、感情を、殺し続けること。
そうしないと、生きてはいけない。
それを、あの女を通して学んだのだろう。
身体反応も、こころが壊れ続けることも。
全部全部、我慢し続けなければならない。
生きた心地が、しない。
そんな、生きた屍がこのままのうのうと息をしていてもいいのだろうか。
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