ストレスと身体の硬直
人間のストレス反応については長く
様々な分野で研究されてきた。
詳細はゆずるが、「セリエのストレス理論」
「ラザルスらによるストレスモデル」などが代表的である。
さて、そんなストレス理論の中で
昨今心理学でとてつもない注目を集めている理論がある。
心理学の概念を覆している理論である。
それは多重迷走神経理論と言われる。
これはもともと
多分に生物学的な意味合いを含んだ理論である。
簡潔に解説するなら、
ストレスに対して生物(人間)は
以下の3つの反応を示すというものである。
①ストレスを感じず一人で(他人と)穏やかに過ごす反応
②なんらかの脅威に対してストレスを感じ、
「戦おうとする」or「逃げようとする」反応
③あまりのストレスに圧倒されて身体が『硬直している』反応
の3つである。
皆さんも様々なストレス場面での
自分の反応を思い出してほしい。
穏やかにいられる時、
こんな場面から立ち去りたいと思う時、
誰にも会わず一人でいたい時、
、、、、、、etc。
色々あると思う。
おそらく多くの場面について、
この3つの反応に大別できるのではないだろうか。
とりわけこの中で注目してほしいのが
③『硬直している』反応である。
皆さんにも思い当たることがないだろうか。
大勢の前で話そうとすると身体が動かなくなる、
胸が締め付けられる、呼吸ができなくなる。
あの人と会うことを想像するだけで
肩に力が入る、足が前に進まない。
過去のあの場面を思い出すだけで、
頭が熱くなり、身体は冷え、何も手につかない。
これらは、すべて硬直反応といえる。
そして大切なポイントは、これらの硬直は
心ではなく『身体に起こっている』ということである。
これまで心理学の分野で、緊張や不安、恐怖、
混乱などは「心の問題」とされてきたが、
この理論に沿うならば、それら心的反応は
心ではなく『身体』に生じているのである。
少し発展させるのであれば、
『心は身体にある』のである。
言語的なアプローチではなく、
身体へのアプローチが心に通じる、
とってもいい。
繰り返すが、心だ穏やかであるための鍵は身体にある。
以下に動画を示す。
(11:36〜13:48参照:https://youtu.be/nmJDkzDMllc)
ストレスに対して恐怖に怯えた熊が、
その後身体で恐怖を発散し、
元に回復するというものである。
、、、、
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