あの子の裸
何日か前に女の子とのいやらしい夢を見た。
朝起きて
「誰だっけか?」
知っている子だったのに思い出せない。
胸がコンパクトにプリンっとしている。
あの胸も覚えているはずなのに。
何日か経って日本のロックバンドThe pillows解散のニュースをフォローしている人のSMSから知る。
懐かしい。ピローズかぁ。
よく聴いてた過去を思い出す。
誰にでも同じように曲やアーティストには思い入れがある。
僕もSMSの哀愁的な文章を読んで同じように過去を思い出した。
The pillowsのCDを「これ。いいよ」と持ってきたのは学生の時に付き合っていた彼女だ。
よくドライブをした。
その時に車でCDアルバム”リトルバスターズ”をかけた。
早朝あの頃を思い出しYouTubeで曲をかける。
「ああ。、そうか」
朝の信号待ち
横に並ぶ車も少ない
朝陽が昇る前の薄暗い時間
青に変わる車の発進と共に思い出す。
「あの子の裸だったんだ」
ようやく答えをみつけた。
あの子のヌードとThe pillows
小ぶりな胸は今でも覚えている。
記憶とは無意識なくせにちゃんと覚えているものだ。
夢とは記憶の片隅にへばりつく行為かも知れない。
薄明かりの中そんな”夢ピローズ”