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エッセイヤマダ

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空をみる 風を感じる 仕事に行く 夕日をみる 雨が降る おこられる 悲しい出来事がある 花が咲く 美味しいものを食べる 人と出会う 人と別れる 旅立ちの日 旅にでる 夢をみる 汗…
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#仕事

ツンドクソウル

ツンドクソウル

”一冊の本が人生を変え奇跡を起こす”
そんなことほんとにあるの?

『そんなことほんとにあるよ。』

今回はそんな話。※再下記にエピソード付

金曜日の仕事帰り
作業着を着たまま車で1時間走り、十和田市の”ツンドクブックス”へいった。
週末の給料日前はルンルンな気分。
給料日前なのになぜルンルンなのか?って?
それは1ヶ月、この日の為に日々節約し、本を購入する資金を貯めておいたからだ。
明日はよう

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トライアル ミライある

トライアル ミライある

朝一番に出社しブラインドを開け
最近LED化した照明をつける。
夏場はエアコンを最適に調整し、冬場はガンガンに暖房を”強”にする。
この習慣を続けて20年が過ぎた。

未曾有なウィルスや津波の脅威をこの場所で経験した。そのときの従業員は、ほぼ変わらない。
早出残業、週末や祝日出勤。暑い寒いの現場中心の仕事。
若い作業員は作業服やネームプレートが新しいままで去ってゆく。
残るのはいつもの顔ぶれだ。

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心のスイッチ

心のスイッチ

仕事で嫌な事があり
引きずった。
しばらく仕事が忙しく休みも取れない。
このままだと自分が保たない。

「午後休み下さい」ともうし出た。
ずっと休みがなかったのを上司も知っていた。
「どこかで今日の残り半分を消化するように」と言ってくれた。有難い。

午後は気晴らしにお気に入りの惣菜屋”おかず家”に行った。平日の昼過ぎだったので空いてる時間でゆっくりと選べた。店主と世間話をし、腹を美味しいもので満

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移動スーパーとは待つ人の心を集めて陳列する

移動スーパーとは待つ人の心を集めて陳列する

今から35年前
うちの親父の職業は移動販売だった。
その当時はコンビニエンスストアはひとつも無く
山奥の民家や入り組んだ路地の奥に住む家は日々の食材の調達に苦労していた。
その殆どが高齢者だったからだ。
親父はその不便さに目をつけ人助けか儲けるためか分からないがひと気が無いその山奥へ食材を売り届けていた。
まだ真っ暗な深夜2時になると
小さな冷凍車は大きな排気音を立てて仕入れの市場へと走り出した。

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