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今、教師に求められる力とは
オンライン授業、オンデマンド授業、ミックス形式、ゲーミフィケーション、IT活用…
多様化する教育のスタイルに追いつくのに学生のわたしたちでさえ精一杯なのに、現場の先生方は本当に大変だなと思います。
以前、私の将来の夢は教師になることだと書きました。
学んでいくうちに、理想の教師像も変化していくもので、今回はその改訂版です。
暖かい目で読んでいただければと思います。
IBとは?
最近大学院の授業でIBについて学ぶ機会をいただいたのだが、
みなさん、IBというものを聞いたことがありますか?
IBはInternational Baccalaureateの略で、高等学校教育卒業時に、世界共通の大学入試資格が得られるプログラムのこと。
スイスのジュネーブの本部があり、国際的な視野を持った人間の育成に力を入れた教育プログラムでもある。
IBプログラムの狙いとして、
「より良い、より平和な世界を想像するためのスキル、知識、国際的な視野を若者に与え、生きる力を身につける」
という使命を掲げ、個々に応じたプログラムの展開、などさまざまな工夫をおこなっている。
詳しくは、こちらのページに飛んでいただけると、とってもわかりやすくIBについて学ぶことができます!
私がこのプログラムに興味を持ったきっかけは、学生指導要領に書かれている「主体性」とか「国際的な〇〇」とはなんぞや?と言う疑問が浮かんできたから。
そこで、文部科学省も教育の真髄、そして大切な要素が詰め込まれている教育プログラムとして紹介しているのが、IBの教育プログラムでした。
そして今年の夏、自身の在籍している大学院の授業でIBについて学んだのですが、その中でも最も心に残った内容が、
教師の役割とは、ファシリテーター的役割である
ということ。
学びにおけるファシリテーションには教師の技量が最も試されるところであり、相当な練習を綱負ければならない上に、多くの知識を持っていることが必要。
生徒が自ら行動するための足場を作ることを言語教育学の用語で、Scaffoldingと言います。
このScaffoldingの質が良ければ良いほど、生徒は自ら気づき、自ら調べ、学ぶことができるということです。
ファシリテーションは教科における学びだけではない。
生徒のスケジュール、将来、そして思考など様々なところにおいて必要になる。
特に今回は「将来」のファシリテーションについて、私の思うことを書いていく。
夢を見つけるScaffolding
私は中高時代に運よく、親友でもあり、戦友でもある友達ができました。もちろん今でも親友であり、戦友です。
私はその子からもらった褒め言葉を一生忘れないと思います。
それは、
「あなたといると、こんな夢も抱いていいんだ、という気持ちになる。 世界が広がる。」
この言葉を当時は、嬉しいな、そんなことないと思うのにな、と受け取っていたのですが、
今となってはその能力に気づかせて、言語化してくれたもはや神友に本当に感謝しています。
私の言葉やサポートから何かしらの夢を見つけられる
世界の広さを知れる
そしてそれが無限であり、有限のものに固執する必要がないことに気づく
そんなきっかけを与えられる教師になりたいとつくづく思いました。
夢を持っていないといけない、そんなことはない。
けど、きっとどこかにその人の本心、やりたいことが眠っていて、それを引き出す方法をまだ知らないだけなんじゃないかなと。
明日も学校で友達と会って、他愛もない会話をしたい
部活に行きたい
勉強を熱心にして一位を取りたい
何もしたくないけど家にいたくもない
全部全部大切なその人の意思だし、その意思に気づいて、自分がどういうムードにいるのか認識することこそが、自分の「やりたいこと」に気づくための鍵だと感じています。
自分の心の声に気づくこと。
その手助けができる教師になれたらいいなと思います。
まだまだ道のりは長いですが、より成長した姿で教師になれるよう精進していきたいと感じました。
最後に、この記事を書くきっかけになった素敵な記事の紹介をさせていただきます。
教師という仕事につくことにすごく誇りを感じられる、そして自分がありたい姿というものに意味があると感じられるような記事でした。
では、memeさんも引用されていた、大好きなアインシュタインの引用と共に。
おやすみなさい。
“Education is what remains after one has forgotten everything they learned in school.”