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つららの下がる軒先 凍る鹿野を歩く
山口県周南市鹿野に到来した寒気は、雪だけではなく、鹿野に氷ももたらしました。池が凍ったり、つららが下がったり……雪も積もり固まれば氷となりますし、寒気が極まると鹿野は氷の町になっていきます。
寒波にさらされた鹿野。家々の軒先には、つららが下がっている場所がいくつも見られました。中には、大人の握りこぶしより少し小さいぐらいの、氷の柱らしきものが落ちている場所もありました。
つららを見ると、ある光景を思い出します。
小学校低学年の頃、通学路のトンネルに、ものすごく巨大なつららが下がっていました。はるか頭上にあり、子どもの感覚なのではっきりはわかりませんが、1メートル以上あったのではないかと思います。
それが自分のつららという現象に対する原体験でした。
なので、その巨大さが頭に焼き付いているためか、つららを見ても「小さいなぁ」という印象になってしまうのです。
とはいえ、都市部ではそもそもつららを見ることさえありません。
細く、小さい(と思っている)つららでも、あるというだけで寒さを感じることができるな、と思います。
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