「感じるな、考えろ」
怒涛の8月が、折り返しを迎えた。
先月とは比べようのないほどのプレッシャーがのしかかり、いつ報われるか分からない「結果」というヤツを求めてきた。
気持ちが落ちてしまえば、全てが悪い方向に向かっていくことは分かっていた。去年の今頃みたいな状況には、絶対になりたくない。
どれだけキツい状況に立ったとしても、自分の気持ちだけは壊れないように、日々試行錯誤を繰り返している。
だから僕は、目の前で起こっていることに、良し悪しの判断を下すことを辞めた。
***
辞めた、とはいえ、僕も温かい血の流れる人間だ。
困難な状況に対してなら、「ダメだ、、」「辛い、、」という気持ちが生まれそうになる。完全に断ち切ることは難しい。
でも、最近は自分の感情の動きを客観視できるようになってきた。
「今、この状況を辛いと感じた自分がいる。」ということに、8割の打率くらいでは気づけるようになってきたのだ。
そして、そんな自分に気づいたら、「判断をしない覚悟」に立ち返る。
起こった状況に感情的な判断を下すより、その状況に対して今自分ができることを冷静に考える。手元に紙とペンがあれば、落ち着いてタスクや問題点を書き出してみる。
「感じるな、考えろ」
半月間、仕事というものに負けない工夫をしてきたが、今のところの答えがこれだ。
***
去年の夏、当時隣の席にいたスパルタ上司から毎日のように言われていたことを思い出した。
「ものの見方が25歳にしては浅すぎる」
彼はとびきり僕に厳しかった。
強い口調で毎日のように叱責されていたので、浴びせられた言葉は今でも頭に鮮明に焼き付いている。
「自分はダメだ。」「何をしても怒られてばかりだ。」
当時は、こんな感情ばかりが頭の中を占めていた。
今になって分かる。ミスや叱責に対していちいち感想を持っていては、冷静に課題と向き合うことなんてできない。
モチベーションを高めるときに、感情は大事な要素になる。このことは否定しない。
しかし、感情によってモチベーションが壊されるだけでなく、思考すら停止するのなら、そんな感情はいらないと思う。
帰り道ほろりと涙をながすヒロインである必要は、どこにもない。
ドラマを味わえるのは、とにかく考え抜き、動き倒した人。
苦しいとき、頑張りどきこそ、
「感じるな、考えろ。」なのかもしれない。
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