最終的には給与額で決める、彼女の言い分
私には、10年来の友人がいます。
彼女とは新卒で同じ会社に入り、同じような仕事をして、今は別の会社にいます。
私は20代後半の一番自由な時期を、ほとんど彼女と過ごしましたが、そんな彼女と私の仕事観は真逆です。
今日は条件で仕事を選ぶ友人からから学んだこと。
1.条件重視と仕事内容重視
私の仕事観/仕事内容重視
①ビジョンに共感する組織で仕事がしたい
②創り出す仕事(0→1、組織づくり、採用など)が好き
③必要最低限の年収と土日休み
仕事の選び方「科学的な適職」より
彼女の仕事観/条件重視
①大手有名企業
②高い水準の給与と福利厚生
③そこそこ興味の持てる業務内容
驚くほど違う価値観。
いわゆる、大手志向とベンチャー志向の典型のようですね。
2.どちらが活躍する?
「両方同じくらい!」が答えであり、だからこそ友人として気が合うのだと思います。
条件重視の彼女は、仕事に理想は掲げませんが、任された仕事を100%以上で返すタイプ。
だからこそ現状の課題や問題には改善提案を積極的にしますし、上司の指示もしっかり実現するので、お互い役職についたのは同じくらいのタイミングでした。
3.条件重視派の強み
なんとなく仕事に理想を掲げやすい仕事内容重視の方がモチベーションがありそうに見えますが、仕事内容重視派は、理想と現実のギャップでモチベーションがアップダウンすることも多いように思います。(私もそうです)
いい時はドライブがかかるが、納得いかないとなかなかエンジンがかからない…。
一方で、条件重視派の彼女はどんな人間関係でも、仕事内容が大きく変わっても、モチベーションが安定していました。
プロとして素晴らしいところだなと思います。
4.条件重視派の彼女の言い分
「私は、転職時の条件面談で、『希望金額には満たないけど、期待してる。』と言われても信用しない。本当に期待してるなら、それなりの金額出してくるはずだから」
彼女と転職について話をしていた時の言葉です。
これだけ聞くとドライに(我儘に?)見えますが、前述の通り彼女は希望の条件が満たされていれば、かなりドライブをかけて仕事をするタイプです。
ベンチャーで採用をしているとなかなか出会えない人材ですが、こういう考え方もあるのだと考えさせられました。
5.条件重視派にもベンチャーがアプローチできる時代に
そんな彼女は今、ベンチャー企業に転職しています。
その理由は、「働き方の自由度」がネームバリューや福利厚生よりも大事になったから。
今まで大手志向の人へのアプローチは難しいとされていましたが、リモートワークの定着、共働きの増加、介護との両立など「働き方の自由度」が人々の優先順位の高い位置に来ている今、こうした人材にもアプローチ出来るチャンスが出てきているのだと思います。
仕事内容重視、条件重視、どちらも仕事に向き合える条件が違うだけで素敵な価値観です。
これからもさまざまな価値観と出会えたら嬉しいなと思います。