日本伝統工芸展 私のすきを見つける時間
日本伝統工芸展 金沢展に行ってきました。
日本伝統工芸展は、
陶芸
染織
漆芸
金工
木竹工
人形
諸工芸
の7つの部門にわたって、審査を経て入選した作品を展示する公募展だそうです。
昨年、たまたま見に行ったら作品のジャンルが多くておもしろいなと思ったので、今年も楽しみにしていました。
金沢展では286点の展示がされているそうです。その中から印象に残ったものをいくつか。
(素人目線の感想です)
《漆芸》
螺鈿堆錦箱「汽水域」
松崎森平さん
間近で見ると、螺鈿細工が細かくてすごくきれいでした。
螺鈿細工ってなんだっけ、って思っていたら目録の後ろに用語の解説がありました。
貝が使われているんですね。
どうやって作るのか想像つかないです。
気が遠くなるくらい緻密は作業なのかなと思いました。
《陶芸》
透光練込鉢「flower garden」
金田萌永さん
これは画像はないのですが、花模様の鉢が5つありました。
すべてブルー系統のパステルカラーで、
ピンクが入っているものなど、5つとも少しずつ色合いが変えてありました。
花柄や淡い色合いの雰囲気から、目に入った瞬間「これかわいい」と気に入った作品です。
「伝統工芸展」って響きがちょっと堅いけど、審査員目に叶う技術と、素人でも親しみやすい雰囲気の両方を持った作品もあるんだなと印象的でした。
《染織》
型絵染着物「あすなろの森」
遠藤あけみさん
デザインがすごく好きです。
夏に着たくなるような爽やかな雰囲気のお着物ですよね。
左右対称ではないところもいいなと思いました。
このデザインでミモレ丈のスカートとかあったら欲しくなりそうだなと想像していました。
詳しい技法のことはわからないけど、「好き」「きれい」「かわいい」と心が動く作品をいくつも見つけられて楽しかったです。
金沢展ということで、北陸地方の方の作品が多く展示されていました。
展示のなかで気になったのが、
「能登半島地震の影響は今年よりも来年以降に出てくるのではないか」
といった内容の審査員コメントでした。
震災の影響でこれまでと同じように作品作りができなくなってしまった方もいることを忘れたくないです。
そして、日々作品作りに励んでいる方がいるから、こうやって伝統工芸展を楽しむことができているのだなと思い至りました。
伝統工芸展が秋の楽しみとして、ずっと続いていくといいなと思います。
日本伝統工芸展はまだまだ全国を巡回します。
ご興味のある方はHPをご覧ください。
☕️おまけ
会場の石川県立美術館はカフェも大人気です。
ケーキがすごく美味しいのでぜひ。
また次の記事でお会いできますように♪