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ハイテンションにエレクトーン

ここ最近の、エレクトーンでのまとまらなさ加減は何だったのか、と思うくらいに、昨日は良い状態で弾けた。かなりのハイテンションでたくさん弾いた。とてもとても幸せな気分になれた。

noteに書くのは久しぶりのエレクトーンの話。エレクトーンは、変わらず私の大切な友だち。昨日の話だけではなく最近の変化など、いろいろ書いておきましょうか。

普段から弾くことの多い楽譜

私のエレクトーンは、人のために弾くものではない。有線イヤホンで閉じた、私とエレクトーンの世界。下手でも何でも、自分が心地良く楽しい時間なことが大切。

人の評価は要らない。もし良い評価をしてくれる人がいたとしても、報酬系のシステム障害な私のやる気には繋がらない。悪い評価なら、しっかりとメンタルが下がる可能性があるのだから、評価は不要。

もし褒めてくれる人がいるなら嬉しくは思うだろう。が、自分が楽しくなければ続かないし、自分が楽しい時間が日常に必要。

自分が楽しい時間が足りない日常は、メンタル不調に直結する。褒めてもらってもやる気に繋がらない私は、意識的に自分が楽しい時間を確保することで、メンタルを保っていたりする。

ここからの写真は
普段の私の視点に近いところから

ハイテンションに嬉しい気分も、エレクトーンを弾いているときには雑念でしかない。何かを思う度に演奏は間違えて崩れる。

とはいえ、上級の楽譜に取り組むようになり、ここしばらく、確実に上達してきたことは実感していた。

どの辺りが上達したかというと…

間違え過ぎて演奏が抜けてしまっても、戻って来やすくなった。
大ウケする間違い方も減ってきた。
間違える予感の時点で、少し音が抜けてでも、大間違いに繋げない対応ができる時もある。
楽譜を見る余裕も増えた。
苦手な右手も含め、鍵盤の位置を指が憶えたような感覚も出てきた。指の位置が大きく動いても、気にならない感じがある。

実力としては確実に上がっている。最近は、限界を更新し続ける楽しみも感じて弾いていた。

が、頭が働いていなかったらしく、どうにもまとまらなかった。

何がおかしいかというと…

特に難しい訳ではないところでメロディーを間違えたり。
指が引っかかるような感じで、どこかの音が抜けてしまったり。
リズムがどことなく狂ってないか?と思ったり。
今はどこを弾いているのか、楽譜の中で迷子になったり。

…あちこちで、何かのコントロールがおかしい日が続いていた。


結構前から家にはあった上級の楽譜「千本桜」。少し前から、再度、真面目に取り組み始めてすぐに気づいたことがある。どうも上級にはコツが必要。

「バラバラに奏でる」と、よく頭の中で呟いている。

中級までの曲も、今もたくさん弾いている。が、「バラバラに奏でる」感覚を忘れない、というのを、今いちばん気にして弾いている。

簡単な方向だけではない。グレード5級の「千本桜」より難しい「アイドル」にも、改めて真面目に取り組んでいる。

「千本桜」の左手足セットは、意外と早くにできるようになったこともあり、「アイドル」をまた弾く気になった。仕上がる見込みがないことは変わらないが、難しい曲を弾くうちに上手くなるのも間違いない。

心地良い音がする「アイドル」も、「バラバラに奏でる」と呟きながら、またのんびり楽しんでいる。以前よりスムーズに弾けているのが嬉しい。

中級までの話で書くと…

エレクトーンの鍵盤は、両手と左足の3ヶ所で弾く。
体は頭で動かすものとはいえ、頭だけで高さバラバラな鍵盤の動きをコントロールできるものではない。
頭だけで考えると遠い鍵盤には反応が遅れる。

バラバラな場所の鍵盤は、背中辺りの緊張感で、自分が弾く音だけではなく、自動出力されているデータの音・その音色の設定プラグラムの進行・テンポと、全体的に揃える。

中級までの楽譜には、たくさん書き込んだ。
書けば弾けるのだから何でも書く。楽譜は指示書。

手の指の大きな移動に釣られて、大きく動いてしまう左足の音符には「となり」と書き込んだり。
左手と右手、左手と左足が反対方向に移動するところには、楽譜に斜め矢印を2つセットで書く。
間違えながらでもテンポを上げて弾くのが好きなので、指示の視認性は大事。自分から楽譜までの距離も遠い。

数字「158」はビート。
このデフォルト設定から110%のテンポで弾いている曲。
なので表示とは合っていない

上級に入ってみると…

苦手な場所への書き込みでは対処し切れない。両手・左足の表現やリズムがかなりバラバラ。それぞれに奏でる感覚で、全体をまとめていく。

右足は強弱コントロールにしか使っていない。セカンドエクスプレッションペダルという2つ目のペダルは、うちにはない。
上級の楽譜では、強弱まで考えている余裕はまだない。自動でコントロールしてもらう。そんなときは、ただの足台。

奏でるのは3ヶ所だが、「バラバラ」を意識すると、これまでよりも右足が独立して動かしやすい。

これまでの楽譜への書き込みは消していないが、ほとんど見ていない。3段楽譜に集中している。
集中と言っても、3段楽譜それぞれの音の流れ以外、何も考えないことに集中する。動きまくってはいるが、頭の中は瞑想に近いというか。

そんな集中というか何も考えない状態ではなく、ボケボケで頭が働いていないときは…
「バラバラに奏でる」感覚には持って行けるものの、全体がまとまらない。

いちばんに困るのは…
何だかまとまらないなー、謎なところで間違えるなー、何がおかしいんだろう…
と、思ったそのときに、自分の頭が働いていないからだ、と気づけないこと。

明らかな体の疲れなどで、今日はまともに弾けない、と自覚できていれば…
無理をしない。
無理をして、おかしな動きで何度も弾いてしまうと、それが癖のように記憶されてしまう。後から直すのも大変。

疲れていると自覚できていれば…

間違えても今日は弾き直さず、ウケておくだけにするとか。
テンポを落としたくはないので、難度低めの曲を楽しむとか。
3段楽譜のうちの、1段か2段に減らして一部を楽しむとか。

手抜きとも違う、何かの簡単な工夫で楽しめる楽器。

「7」の正面に座る

自分の頭が働いているかどうかは、エレクトーンに訊けば良いというのは、弾き始めた頃から知っている。そもそも眠気覚ましに弾き始めたもの。

エレクトーンはブレない。エレクトーンを弾いておかしいときは、頭が働いていないのは明らか。それでもここ最近のまとまらない演奏が、自分の頭が動いてないせいだと気づけなかったのだから、なかなかの重症。

数字「107.4」は、107小節目の4拍目。
演奏中にそこを見るときは…
何かテンポが合っていないので拍のカウントが気になるとか、
間違えてから戻ったつもりだが拍と合っているのかとか。
用事は多い

毎年、急に暑くなったりの寒暖差にやられてしまうのか、半年の区切りのこの季節、あまり記憶がない。いつも通りといえば、その通りなのだろう。

なぜ記憶がなくなるかというと、ボケボケのため今日の日付を正しく認識しないまま過ごしてしまうから。
疲れているときは、紙のカレンダーを見て、1週ズレたところを今日だと思っていることが多い。下手をすると2週ズレている。

それも困るので、紙のカレンダーを見てすぐにわからないときは、すぐにデジタル表示の何かで確認するようになった。
が、そのときに日付や予定を勘違いすることはなくても、少し時間が経つと、今日はいつなのかわからなくなってくる。

気になる用事があると、しっかり見ている数字

私の状態はブレまくる。
が、エレクトーンはブレない。
ボケボケな私に呆れることもない。
今日は気が向かないから電源ONしても動かない、と逃避することもない。

ボケボケな私に懲りずに付き合ってくれるなんて、優しい楽器だな、と、昨日は幸せに思ったりした。
何も言わずに優しく付き合ってくれなくても…
画面に「ヘタ過ぎ。今日は止めとけ」と表示してくれるといいのに、と思ったりもした。

最近、上達は実感していたものの、どうにも上手く合わなかったエレクトーン。昨日は一体化した感覚が戻った。最近の上達も正しく反映された動きで、ハイテンションに楽しんだ。

昨日、弾き始めたときは…
今日はまた一段と合わない感じで… 指は動いてる気がするけど? と、何かヘンだと思いながら弾いていた。

あーそーか。「バラバラに奏でる」が抜けてる。
と気づいたところで、歯車がかみ合ったような、何かがピタリと嵌る感じ。
あとは空き時間を見つけてはハイテンションに弾きまくった。

そう。エレクトーンは私の大切な友だち。
久しぶりに上手く合って嬉しかった。