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DIC川村記念美術館

今日は今月の平日一人休暇。今の会期で行こうと決めていた美術館へ。会期は終了間近になっているが、楽しんできた。「ジョセフ・アルバースの授業 - 色と素材の実験室」展。

友人から、広いと聞いていた庭園も楽しみたかったので、涼しくなるのは待っていた。心地良い秋晴れの中を、たくさん散策してきた。

秋バラもギフトショップ近くで見られた
マーブルな蕾がかわいかった
ランチは持ち込み、庭園の奥の方にあるテラスでいただいた。ジュースは庭園のギフトショップで購入
庭園内は秋の景色だった
背後で、何だか大きそうな動物が立てる水音が聞こえた。驚いて振り返ると、白鳥が背後の池にいた

白鳥が立てる音だけではなく、下の写真を撮っていた茂みからは、ヘビかと思う何かが、素早く動いている音がした。トカゲだったのか、10cmくらいの何かが、白鳥のいる池に飛び込んでいた。

↑ 園内のあちこちに、たくさん咲いていたホトトギス
↑ ジュウガツザクラが咲いていた
↑ 自然散策路から見かけたススキ

今日はススキをたくさん見かけた。
先日、鎌倉へ行ったときのことを思い出した。

鎌倉へ向かいながら、ホームで見送った電車の最後尾の行先表示は、ドット絵のススキだった。
鎌倉駅より数駅前から、たくさんのススキが沿線に見えた。うちの辺りでは見かけない植物だな、と珍しいものという気分で眺めていた。

が、今日は、トータル乗車時間で15分も経たないうちに、ススキばかりでなく、日本の秋の田園風景が広がっていたので驚いた。近所では見かけないというだけで、かなり近くで見られる植物だったらしい。

電車もシャトルバスも、車窓からは、遠目にも熟した色の、たくさんの実がなった柿の木。広々とした田んぼ。まばらな民家。山あいの景色という感じだった。

ススキと同じかそれ以上に目立つ、セイタカアワダチソウと思う、鮮やかに黄色い花もたくさん見かけた。調べてみると薬草らしい。

↑ 広大な広場
↑ 美術館の入口近くの池

企画展は2階だった。常設エリアは、展示室があちらこちらに離れているので、マップを見ないと、見ないまま終了してしまいそうな展示室があった。企画展エリアは、まとまっていたので迷わない。

観察、工夫で、ただ1枚の紙が大きな立体物になっていたり、試行錯誤を楽しむ学校は面白そうだった。展覧会タイトル通り、実験していた様子が面白かった。シンプルに書かれた線や形でも、奥が深いことを感じた。

そんなことを感じた後は、ワークショップの部屋へ。
4つのテーマで、実際に自分で試行錯誤できる場所。2つを体験し、2つは他の人たちの作品を見て楽しんだ。

まずやってみたいと思ったのが、平面の紙を立ち上げる折り紙。21_21だったと思うが他の展覧会場でも、屋根の形状の試作としてなど、何度か見かけてきた。

基本的な折り方は、紙や動画でレクチャーがある。比較的簡単に折れたので、テキトーに折り目を増やし、形を複雑化してみた。

M型になった
どうしてM型になったのか、理解できていないままだった。なので偶然だが、立ち上げる形状にはなった
他の人たちの作品に混ざり、マステで貼ってきた

帰宅後に上のM型の写真を見ると、ハート形の上部に見えた。置いた机や、貼った壁に接している部分が長くなればハートじゃないのか、と思った。

会場で折った紙は、A5サイズくらいだったが、手近なA4サイズのOA用紙を、縦長半分に切ってみた。折ってみるとハート形になった。

そこでようやく、折り目の山・谷を整える前の形が、そのまま完成の形状だと理解した。会場ではテキトーに折った形がMだった、ということだろう。

もう一つ、自力でやってみたかったのが、透明を表現するワークショップ。悩んだ割には上手くいかなかった。好きに紙を2枚など選び、それを少し重ねて貼った部分に、透けているように見える色を選んで貼る、というもの。

透明ではないと思う。水色っぽい色ではなく、グレーが正解だったのかと会場では思ったが、わからない
周りの作品は透明感が出ている

常設展は、広々とした展示室で、大きな作品がたくさん楽しめた。心地良かった。

茶室を見つけたら行こうと思っていた。茶室の場所は、1階の展示室の一つの奥だった。温かい抹茶と、企画展コラボの和菓子をいただいた。

席からは窓の外の秋が見えた
和菓子は「正方形讃歌」。滑らかな求肥できれいに包まれていた
中の正方形が気になり開けてしまった。軽く包み直してから幸せにいただいた

茶室の掛け軸は秋の景色だった。そばには、黄色い茶花ちゃばなが活けられていた。帰宅して調べると、ツワブキと思われた。

その花は、散策中にもそこそこ見かけた。スプレー咲きのタンポポのような雰囲気の花。葉は、小さなハスの葉のような丸い形。

心地良く秋らしさを感じた休日。もちろん、その面白い建築も楽しんだ。シンプルさの上にすっきりとした装飾もある、オリジナリティあるデザインだった。