恋とざわめき
なんとなく胸がざわめく。
ひとつ前の恋が終わって、やっと気持ちも落ち着いて、いい人がいたらいいなとは思うけれど、別に相手を探しているわけでもなくて。
ここのところ心は凪いでいた。
それなのに、胸がひとつ前の恋を思い出すようなざわめき方をしている。
恋なんてしていないくせにまるで恋をしているときのようなざわめきに、少し戸惑っている。
恋をしていないのにこのざわめきはいったいなんなのだろうか。あの時は幸せと感じられた胸のざわめきが苦しく感じる。このざわめきは凪を知った今となっては、私を苦しめるだけだ。
きっと私は恋をすれば毎日この胸のざわめきを抱えて生きることになる。今までの恋愛でそうだったように。
恋の終わりに訪れた凪は私にとって心地よく、大切な時間だったのだと気づいた。
幸せと悲しみの大きな波の間の凪を大切に生きていきたい。
この記事が参加している募集
毎日投稿続けています。その中に少しでも心に届く言葉があれば幸いです。