ソーシャルワーカーというしごと
ソーシャルワーカーという仕事を、生き方としてさせてもらっている。
この仕事の難しさは、踏み留まるべき処で踏み留まれるか、ということで。
それができるかは、人生に伴走するソーシャルワーカーに胆力がどれだけあるか、が肝要だと心底思う。
その人の人生にとって、踏み留まるべき処に在り続ければ、必ずそれを支える信頼という繋がりが生まれるのですが、
それまでがしんどい。
積み木崩しになると、特にしんどい。
そのしんどさの中にあるから、踏みとどまれずに傷つき傷つけることを繰り返してしまう。
そういう人々がたくさんいて。
だけど、そのしんどさが、孤独なものでなかったら、もしかしたら少しだけ、いつもより留まれるかもしれない。
そんなところを伴走する。だから私は、この仕事を「支援」と呼ぶことに抵抗があって、一番近しい感覚は「一緒に生きていく」だと思っています。
いつ終わるんだろう、というしんどい時期が抜けるのは驚くほどに唐突で、気がつくと信頼しうるつながりが、つながりを生み出していて。
それまで暗い洞穴の中にいたのに、急に見晴らしのひらけた高台に出たような、そんな感覚で。
そういう瞬間がたまらなく好きで、相変わらずこの仕事を辞められずにいるものです。