2年ぶりに、結婚した。
夏の真っ只中に始まって、夏の真っ只中に終わった、1回目の結婚生活だった。
始まりの夏から十数年の歳月の間に、私は学生から母になり、社会人になり、1人の女性となった。
決してマジョリティをなぞる人生ではなかったけれど、それはそれでどうしようもなく自我を持たざるを得ず、そこに迷いはなかった。迷っていたら、片っ端から大切なものを失いそうで、そうあらねばならなかったのかもしれない。
離婚して、子どもたちから離れ、1人となって、それはそれで、やはりこの日本の「大多数」から外れた生き方だ