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【人事・採用必見】難病患者の採用について。
みなさんは、難病患者について、どのような認識をお持ちでしょうか。
特に、人事・採用権を持っていらっしゃる方などは、難病患者の採用について、どう思いますか?
「急に体調を崩されたら困る」「特別扱いできない」
さまざまな意見があると思います。
ですが、そのような「偏見」で、難病患者は就労の機会を失い、また企業もせっかくの良い人材を逃している可能性があることをご理解していますでしょうか?
今日は、難病患者の就労について、少しお話させてください。
難病患者を採用すること。
難病は、令和1年7月に発表された時点で、実に333種類もの症例が確認され、難病指定されています。
難病はそれだけの種類がありながら、同じ病気だとしても人によって症状が異なります。
そのため、どのように対応するかはその人次第になります。
じゃあ、どのように対応したら良いのか。
ここはまず、わたしたち難病患者の努力が必要になります。
・できること
・できないこと
・配慮してほしいこと
これらをしっかりと企業に伝えることが大切です。
その次に、企業側はそれらを踏まえて、合理的配慮をおこなうことで、お互いに気持ちよく仕事ができる、というのが理想の構図です。
ですが、現状はその合理的配慮が難しいといった事実があるようですね。
わたしの所属している会社では、上記のように合理的配慮をお願いしても、それらを認知し、実行されている様子はありませんでしたし、ハローワークからもご指摘を受けました。
企業側ができること
難病患者を採用した企業には、一定条件を満たした場合、助成金が入るケースがあります。
(厚生労働省から画像をお借りしています。)
また、画像にも記載がありますが、「難病のある人の雇用管理マニュアル」というのも配布されています。
こちらでは、
・難病の定義
・難病患者を募集・採用する際の留意点
・業務配置、職場内の調整等における留意点
・職場定着と就業継続における留意点
・難病患者を採用した実例
など、めちゃめちゃわかりやすく、ためになる冊子になっています。
全職場に配布してほしいレベルです。
もし、難病患者を採用する予定がない場合でも、このような「合理的配慮」をしていただくことで、健常者と同じように働けるということをご理解いただければと思います。
最後に
実際に、わたしはハローワークを通じて二箇所の企業に就職した経験がありますが、合理的配慮はされず、助成金を受け取っているだけの企業が多かったように感じられます。
このように働くこと・就活することに、辛い思いをする難病患者がこれ以上増えないよう、わたしたち難病患者自身も努力する必要はありますし、企業も必要以上に嫌煙することなく、ご理解を深めていただければと思います。
最後になりますが、「難病患者は合理的配慮があれば問題なく働ける」という点はしっかりと頭の片隅に置いていただければ幸いです。
企業の雇用の視野が広がりますように。
そして、難病患者の就活の幅が広がりますように。
※アイキャッチ画像にお写真をお借りしました。ありがとうございます。